毛づくろいが原因で起こるうさぎの「毛球症(消化管うっ滞)」について

うさぎは毛づくろいの時に毛を食べてしまうため、大量の毛が溜まって毛詰まりを起こすことで毛球症になってしまいます。毛球症になるとご飯を食べなくなったり、元気がなくなるなどの症状が出て治療が必要になります。緊急性の高い場合は手術も必要になり、高額な手術費用がかかることも。このまとめでは、予防や対策や症状などについてご紹介します。毛球症は消化管うっ滞の原因の一つなので消化管うっ滞と合わせてご紹介します。

目次

うさぎのかかる「毛球症」とは

毛球症は、うさぎに最も多くみられる消化器疾患「消化管うっ滞」の一つで、獣医学的な観点からは病名としては認められていません。毛づくろいをする時に飲み込んでしまった自分の毛が胃や腸の中で溜まってしまい、毛玉状になることで消化管内を閉塞してしまう病気です。

毎日の毛づくろいが原因のため、常に発症する危険にさらされている病気なので、うさぎの発症する病気の中ではかなり発症しやすい病気でもあります。

毛球症と消化管うっ滞の違い

消化管うっ滞とは、胃腸が食べ物や水分を送り出す蠕動運動(ぜんどううんどう)を正常にできなくなってしまうことで、うまく胃腸内の食べ物や異物を排泄することができなくなり、停滞してしまう病気のことです。

症状や治療法は似ているのですが、結果として消化管うっ滞を引き起こしていた原因に毛球(ヘアボール)が多かったときに毛球症と言われているだけなので、毛球症の正式な病名は消化管うっ滞になります。

一般的には毛球症という名前の方が先行してしまっているため、病院でも消化管うっ滞ではなく毛球症と告げられることがあります。

消化管の役割

うさぎが健康的に生きていくためには牧草などのご飯を食べ続け、24時間ずっと消化管を動かし続けていなければいけません。うさぎの胃は単胃で胃の入り口が狭く、奥が袋状になっています。さらに腸管の長さは体長の約10倍ほどもあります。

胃がこの形状をしているためうさぎは吐くことができず、毛などの異物を取り込んでしまっても中で溜まったり、糞として出すことしかできません。

このようなデメリットがある分、低栄養で高繊維の牧草などを長い時間をかけて消化し、効率よく利用するメリットがあります。このおかげでうさぎは、野生の頃粗食にも耐えることができました。

毛球症の危険性

うさぎにとって胃腸は心臓と同じぐらい大切な器官なので、毛球症によって閉塞やうっ滞状態になってしまうと命に関わる危険があります。実際、毛球症を併発してしまったうさぎの多くは、そのまま死んでしまうことが多いため致死率はかなりのものです。

毛球症になってしまわないように普段からしっかり予防と対策をしなければいけません。

発症した場合にみられる症状

毛球症になってしまうと様々な辛い症状をうさぎに引き起こして、日に日に衰弱していきます。

毛球症になることで起こる症状
・食欲不振
・下痢をする
・糞が出ない
・糞が小さく、少なくなる
・糞に毛が混ざるまたは毛でつながる
・お腹が張る
・体重が下がる、痩せる
・腸のゴロゴロと鳴る音が大きくなる
・痛み

うさぎがとる行動
・ご飯を食べない
・歯ぎしりをする
・元気がなくなる
・動かなくなる
・苦しそうにする
・痛そうにする
・落ち着きがなくなる
・体を伸ばしたり曲げたりする

これらの症状が二つや三つ同時に起こっているようなら一度動物病院に連れて行くようにしましょう。

ご飯を食べない・体重が下がる、痩せる

うさぎの消化管は常に動いているため、何かを食べ続けていなければいけません。そのため何時間もの間一切ご飯を食べないというのは、正常な状態ではありえません。

毛球症によって消化管の中に毛づくろいの時に飲み込んだ毛が溜まってしまい、食欲不振になりご飯を食べれなくなってしまいます。またご飯を食べれないので、体重が下がったり、日に日に痩せていくなどの症状もみられます。

下痢をする

うさぎはもともと固まった普通の糞と、盲腸便と呼ばれるぶどうの房のような形をした柔らかめの糞をして食糞することによって糞に残った栄養素も摂取します。盲腸便は少し柔らかい糞ですが、水っぽい下痢状の糞になることはなく、下痢になっている場合は盲腸内の真菌や細菌のバランスが崩れてしまっている状態です。

消化管のうっ滞が、バランスを崩してしまう原因になってこの症状を引き起こします。

糞が出ない・糞が小さい・糞が少ない・糞に毛が混ざるまたは毛でつながる

うさぎの毛球症を引き起こす一番の原因である飲み込んだ毛が、出口に溜まってしまうことで排出する穴が小さくなり、糞が詰まって出なくなったり、糞が少なくなったり、糞に毛が混ざった状態で出てきてしまいます。

特に糞の毛が混ざる量が日に日に増していたり12時間以上糞が出ていない場合は毛球症、または消化管系の病気の可能性があるので、すぐにでも動物病院に連れて行くようにしましょう。

動かなくなる・元気がなくなる

毛球症になってしまうとご飯を食べれなくなり、日に日に衰弱していってしまうのでうさぎの元気がなくなりその場でじっと動かなくなってしまうようになります。

いつもは元気に走り回っているのに、急にあまり動こうとしなくなった場合は毛急症だけじゃなく、他の病気を発症している可能性もあるので元気にならないようなら一度動物病院に連れて行きましょう。

お腹が張る

うさぎの胃腸の出口に毛が絡んで塊になっているものが詰まると、食べたものがうまく排出されずそのまま胃腸の中に溜まってしまいます。溜まってしまうことで胃腸が膨張してお腹が張ります。また、胃腸の中に溜まったものからガスが出ることによって鼓腸症という病気を併発している可能性もあります。

糞に毛が混ざっていたり、食欲不振などの症状がみられた時は一度うさぎのお腹を優しく触って張っているか確認してみましょう。

歯ぎしりをする・落ち着きがなくなる

うさぎが歯ぎしりをするようになるのは、毛急症のせいで強い痛みや苦しさを伝えるためのSOSです。落ち着きがなくなるのは人が体に異常を感じた時に、体を伸ばしてみたり曲げてみたりするのと同じで「何かがおかしいな」と感じている証拠です。

歯ぎしりをするようになって落ち着きもない場合は、かなり症状が進行している可能性があるためすぐに動物病院に連れて行かなければいけません。

腸のゴロゴロと鳴る音が大きくなる

毛球症(消化管のうっ滞)を発症すると腸のゴロゴロと鳴る音が激しく、大きくなります。
正常な状態なら静かにゴロゴロと鳴りますが、胃腸に異常をきたすことで大きい音が鳴るようになってしまいます。この音が鳴る時は激しい痛みを伴うため、うさぎが歯ぎしりを一緒にすることもあります。

また、反対に全く音が鳴らなくなることもあります。

毛づくろいやストレスが原因になることも

・繊維質不足
・毛づくろいによる毛詰まり
・病気による消化管機能の低下
・ストレス
・水分不足
・エンセンファリトゾーン(EZ症)
これらがうさぎが毛球症(消化管のうっ滞)になる主な原因です。一つずつ詳しく説明していきます。

繊維不足

うさぎの胃は常に蠕動運動をしていなければいけませんが、この蠕動運動を活発にするためには繊維質がとっても大切な栄養素となります。そのため繊維質を摂取できる牧草やパイナップルなどの果物を普段からしっかりと食べていないと蠕動運動に異常をきたし、毛詰まりを起こしてしまいます。

本来必要な繊維質をしっかり摂取して蠕動運動を活発にしておけば、ある程度の毛などの異物は排出されるので、蠕動運動に異常がある場合はうさぎにあげているご飯を見直さなければいけません。

うさぎの牧草については、こちらの記事を参考にしてみてください。

うさぎのご飯にはどんな牧草がオススメ?

毛づくろいによる毛詰まり

毛球症の原因として一番多いのは過剰な毛づくろいによって、大量の毛を飲み込んでしまうことで胃の中で毛と毛が絡んで塊になってしまうことです。

胃から十二指腸につながる幽門という出口が毛の塊で塞がってしまい、毛やご飯がうまく排出されずに溜まるようになります。

病気による消化管機能の低下

膀胱疾患や鼓腸症や感染症などの病気によって消化管機能が低下してしまった場合、消化管機能が正常な状態なら問題なく排出できていた毛の量であっても詰まらせてしまい、毛球症を併発させてしまうことがあります。

ストレス

うさぎは強いストレスを感じると、毛づくろいをする回数が増えてしまうことがあります。
毛づくろいがの回数が異常に増えてしまうことで、大量の毛を飲み込んでしまい、毛球症になってしまいます。

また、強いストレスは毛づくろいの回数を増やすだけじゃなく、免疫気力の低下や消化管機能の働きを悪くしてしまうこともあるため、消化管うっ滞や鼓腸症などを引き起こす原因もなります。

水分不足

うさぎは水分をたくさん必要とする動物なので、水分が不足していると体の調子が悪くなってしまい、消化管の働きにも異常が出てしまいます。消化管の働きに異常が出た結果、本来なら排出できていた毛も溜まってしまうようになり、毛球症を引き起こします。

また水分が不足していると、胃腸の中でできた毛やご飯が固まってしまいやすくなるため水分はしっかり取らなければいけません。

エンセンファリトゾーン(EZ症)

ほとんどのうさぎが保有している(キャリア)と言われるエンセンファリトゾーンは、発症すると眼振や斜頸などの神経症状を引き起こしますが、食欲不振だけを引き起こす可能性もあるのではないかと考えられています。

食欲不振による消化管機能の低下が原因で消化管がうっ滞してしまうので、どの治療法を試しても症状が全く改善されない場合は、エンセンファリトゾーンの薬を処方されることも病院によってはあるそうです。

毛球症(消化管うっ滞)で併発する病気又は併発させる病気

・急性胃拡張
・鼓腸症
・盲腸便秘

これらの病気も毛球症と同じで、正式な病名ではなく消化管うっ滞の一つです。

急性胃拡張

うさぎの急性胃拡張はその名の通り急にうさぎの胃が拡張してしまう病気です。昔は毛球症と一緒にされることがありましたが、毛球症よりもかなり症状の進行が早く、発症すると短期間で死に至ることもあるとっても危険な病気です。

鼓腸症

鼓腸症とは、毛急症や腐ったものを食べてしまうことで胃腸の中で発酵してしまい、発酵したガスが溜まることで発症する病気です。毛球症になってから治療が遅れると、一緒に併発する可能性がとても高いです。

盲腸便秘

盲腸便秘とはうさぎの盲腸の働きが悪くなることで、液状のものや固体状のものが溜まってしまう病気のことです。毛球症になることで、消化管の働きが悪くなることが併発する原因になってしまいます。

治療にはどんな方法がある?

毛球症(消化管のうっ滞)を治療する方法は大きく分けると3つの治療方法に分かれます。

・内科的治療
・投薬治療
・外科的治療

症状を引き起こした原因や症状の状態によってそれぞれの治療法を使い分けて治療していきます。

内科的治療、投薬治療

点滴・強制給餌

毛球症を発症することでうさぎが、ご飯や水分をとらなくなってしまうことがあります。何時間もの間ご飯を食べていない状態が続くと、消化管の動きがさらに悪くなったり、栄養失調や脱水症状を引き起こすことがるため、それを避けるために点滴や強制給餌によって栄養分を補います。

病院の方針やうさぎの状態によって点滴と強制給餌のどちらを行うかは変わりますが、家では点滴ができないため強制給餌のやり方を病院で教えてもらうようにしましょう。

腸蠕動亢進薬

消化管うっ滞の一つの原因でもある腸閉塞を起こしていた場合は、症状をさらに悪化させてしまうため使用できませんが、レグランやシサプリドという腸蠕動亢進薬は、停滞してしまった消化管の蠕動運動を再び活発にする効果があります。

蠕動運動を活発にすることはとっても大切なことなので、これらの薬を投与して治療します。

消泡剤

毛球症(消化管のうっ滞)を発症したことで中に溜まったご飯やなどから発酵した時にできたガスがたまってしまい、鼓腸症を併発している場合は中のガスを消すために消泡剤を使用して治療します。

緩下剤

毛づくろいの時に飲み込んだ毛や溜まってしまったご飯が固まりになり、詰まることによって毛球症は起こります。緩下剤は固まったものを軟化させる効果があるので、緩下剤を使用することによって軟化させ、うさぎ自身の力で排出させるための治療法です。

また、腸蠕動亢進薬と一緒に投薬すると蠕動運動も活発になるためさらに排出に効果的です。腸蠕動亢進薬には、毛球リムーバーやラキサトーンやペトロモルトがあります。

抗生物質

あまり処方されることはありませんが、感染症などによる二次感染を防ぐために抗生物質を処方されることがあります。

ただし、抗生物質の過剰摂取は反対に薬剤耐性菌を生み出したり、うさぎ自身の免疫力を下げてしまうことで、毛球症(消化管うっ滞)を引き起こす原因にもなりかねないので、適度に使用しなければいけません。

鎮痛剤

発症による症状に強い痛みが見られるうさぎは、さらに食欲や元気が無くなってしまうので鎮痛剤がとっても大切です。バナミンやスルファサラジンが使われることがあり、それぞれによって効果も違うので、うさぎの症状や状態によって薬を使い分けます。

・バナミン
もともとは馬用として認可された薬ですが、うさぎに使用しても大丈夫なだけじゃなく、効果もとっても高い薬なのでよく使われています。

・スルファサラジン
スルファサラジンは、抗菌剤のサルファ剤と非ステロイド系の抗炎症薬を複合してつくられた複合薬なので、うさぎの痛みを抑えるだけじゃなく炎症も同時に抑える時に使用されることが多い薬です。

うさぎはストレスに非常に弱い動物なので、痛みによるストレスはさらにうさぎの症状を悪化させる可能性があります。鎮痛剤を使いたくないという飼い主さんも多いと思うので、獣医とよく話し合って決めましょう。

マッサージ

毛球症が発症しているうさぎは胃腸の蠕動運動が落ちているので、刺激を与えて蠕動運動を活発にするためにマッサージをすることがあります。病院によっては電動のマッサージ機を使用して治療することもあります。

浣腸

胃腸の中で固まってしまったものを柔らかくするために、浣腸をすることがあります。うまく浣腸すると固まってしまったものに直接届くため、うさぎの症状や状態によっては効果的な治療法です。

外科的治療

外科的手術

内科的治療、投薬治療、をうまく組み合わせることで毛球症(消化管のうっ滞)は完治することも多いですが、一向に改善が見られない場合や、突発的で急性の毛球症の場合は外科的手術によって毛やご飯によってできた写真のような固形物を取り出さなければいけません。

昔は毛が詰まることで起こった毛球症の場合は手術で取り出してしまえばいいと考えられていましたが、鼓腸症や腸閉塞などが原因で消化管うっ滞を引き起こしている場合は、簡単にはいかないため見直されました。

また、毛球症によって体力が落ちている状態での麻酔や、術後に起こる合併症の発症率を考えると完治する可能性はありますが、死んでしまう可能性も高いため、手術は最終手段になります。早期発見、早期治療をすることで手術を行わなくてはいけない可能性を減らすことができるので、日頃からしっかり予防と健康チェックをしましょう。

手術後の切開痕

外科的手術後には、お腹に写真のような切開痕が残りますが時間が経てば毛は生えてくるので、見えなくなります。

治療費

内科的治療だと受診料と処置料と薬代だけなので、1回3000円〜7000円(×通院日数)ほどで済むことが多いですが、外科的手術をした場合は入院が必要になることもあるので、手術費用と入院費用で18万円〜23万円ほどかかります。

動物病院は自由診療なので、病院によって治療費が異なります。あくまで目安なので、詳しくはかかりつけの病院で確認しておきましょう。

毛球症になることで残る後遺症

毛球症で残る後遺症はありませんが、外科的手術を行った場合は体力低下時の麻酔によって体が弱ってしまいそのまま衰弱死してしまう場合や、外科的手術によって感染症などの合併症を併発してしまうことで死んでしまうことがあります。

予防するためにはどうすればいい?

・マッサージをする
・大量の牧草を与える
・水分をしっかりとる
・運動不足を改善する
・ブラッシング
・健康チェック
・サプリメント

マッサージをする・健康チェック

治療法のところでも少し触れましたが、マッサージは予防法としても効果的です。揉むことで働きの落ちた胃腸の働きを活発にし、蠕動運動を促せばある程度の毛を飲み込んだとしてもしっかり排出されるようになります。

うさぎが嫌がらないようなら少し深く揉み込んであげて、嫌がるようなら優しく揉み込むようにしましょう。無理にやろうとするとストレスがたまってしまうので、うさぎが喜んでいるようなら定期的にお腹をマッサージしてあげましょう。

また、定期的にお腹をマッサージすることでお腹の健康チェックもできるので、早期発見につながります。

大量の牧草を与える・水分をしっかりとる

うさぎの消化管の働きを活発にするためには、繊維質がとっても大切なので繊維質を多く含んだ牧草をご飯の主食にしなければいけません。大量の牧草を食べることで蠕動運動が活発になり、水分もたくさんとることで毛やご飯が固まってしまうことを予防することができます。

チモシーなどのイネ科の牧草が理想ですが、食べてくれないようなら嗜好性の高いマメ科のアルファルファなどの牧草をブレンドして与えるようにしましょう。牧草と水分をしっかりとることは毛球症(消化管のうっ滞)を予防するための一番の予防法です。

運動不足を改善する

しっかり適度な運動をすることは、うさぎのストレス発散や消化管機能を活発にする効果があります。
反対に運動不足になると、ストレスを溜めたり消化管機能の働きが悪くなってしまうので、運動不足にならないように運動できる時間と環境を作ってあげましょう。

ブラッシング

うさぎを飼ううえでブラッシングは必須のお世話です。長毛種や短毛種に限らず、毛づくろいで自分の毛を飲み込んでしまい毛球症になるリスクがあるので、お尻や背中など全身をしっかりブラッシングしてあげましょう。

サプリメント

うさぎ用のサプリメントには毛球症の予防に役立つものもたくさんあります。特に長毛種は毛球症になりやすいため、長毛種用のサプリメントも作られています。

また、パパイヤにもパイナップルと同じ消化酵素が含まれているため、パパイヤのサプリメントもうさぎの消化をサポートしてくれると言われています。

パパイヤフルーツ プラス

2460 1

出典:www.rabbittail.com

パイナップルとパパイヤを含んだサプリメントです。消化酵素のパパインとブロメラインが多く含まれているので、うさぎの消化のサポートに役立ちます。

パパイヤフルーツ プラス うさぎのしっぽ

Q&A

うさぎの絶食状態が続くとどうなりますか?

絶食状態が続くと消化管機能が働かなくなってしまうだけじゃなく、肝リピシードという肝細胞内に脂質が形成される肝機能障害を引き起こしてしまうようになります。そのため、うさぎが絶食状態にならないために点滴や強制給餌によって栄養をとれるようにします。

パイナップルは毛球症予防になりますか?

パイナップルは多くの食物繊維を含んでおり、消化酵素も含んでいるので毛球症の予防に効果的だとよく言われていますが、消化酵素で飲み込んだ毛を溶かすことができるというのは科学的に証明されているわけではありません。

そのため、パイナップルは食物繊維をたくさんとれるという点で毛球症に多少の効果があるかもしれませんが、あまり過信してはいけません。ご飯で一番大切なのは牧草なので、しっかり牧草を食べさせたうえでおやつとしてあげてみるようにしましょう。

うさぎの中でも毛球症になりやすい種類はいますか?

毛球症はどのうさぎにも起こる可能性のある病気ですが、ジャージーウーリーやアメリカンファジーロップなどの長毛種は毛が長い分胃腸の中で絡まりやすく、毛球症になりやすいのでレッキスなどの短毛種よりもしっかりブラッシングをしなければいけません。

子ウサギにヘアボールリムーバーを飲ませているとお腹を壊したのですがなぜでですか?

基本的に子ウサギは毛詰まりの心配がないので、ヘアボールリムーバー(ラキサトーン)を飲ませる必要はありません。また、お腹を壊してしまう場合もあるので使用する場合は一度かかりつけの動物病院に相談することをお勧めします。

ポイント

毛球症(消化管うっ滞)は飼い主さんがしっかり予防することで、防ぐことができる病気です。しっかり普段から予防や健康チェックをしていないと、今まで通りご飯もしっかり食べて元気だったのに急死することもあるので、小さな変化も見逃さず、気になることがあるようならすぐに動物病院に連れて行ってあげましょう。

また消化管うっ滞は毛球症以外の原因によるものかどうかをしっかり判断しなければならず、見極めが難しい病気なので、何ヶ所かの動物病院に行くのもお勧めです。