フェレットがご飯を食べない原因や病気について

生き物にとって毎日の食事はとても大切です。とくに体が小さく消化するのが早いフェレットはご飯を食べないとあっという間にエネルギー切れを起こしてしまいます。フェレットは病気が多い動物なのでご飯を食べていないと「どこか具合が悪いかもしれない」「何か病気にかかっているのかも」と不安になると思います。フェレットがご飯を食べなくなるいろいろな原因と対処法、病気の可能性についてまとめました。

目次

フェレットがご飯を食べない理由は?

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フェレットはデリケートな動物なのでいろいろな理由でご飯を食べなくなることがあります。またご飯を食べない状態が続くとフェレットはみるみる衰弱していきます。そのため少しでも早く原因を特定する必要があります。

フェレットが食欲不振におちいる原因
・ストレス
・運動不足
・フェレットフードが変わった
・おやつの与えすぎ
・特定の栄養素が不足している
・毛の生えかわりの時期
・一時的な下痢、不調
・老年期にはいった
・病気

ストレス

ストレスが原因でフェレットはご飯を食べなくなることがあります。
”ストレスでフェレットは死んでしまう”といわれるほどフェレットはストレスにとても敏感な動物なのでストレスが原因で下痢や嘔吐などの症状が出ることもあり、フェレットがご飯を食べなくなるのもその一つです。

フェレットが大きくストレスを感じる原因の一つは長時間ケージの中に入れっぱなしにしていることです。毎日必ずケージから出してあげましょう。
また寒い暑いなど、住んでいる環境に不満があったり不安を感じることでもフェレットはストレスをためてしまいます。

運動不足

運動不足によってフェレットはご飯を食べなくなることがあります。ストレスによる食欲不振と似ていますが、一日中ケージに入れっぱなしだったり、十分に遊ばせていないとストレスや欲求不満がたまりご飯を食べなくなってしまいます。

必ず毎日ケージから出して一緒に遊んだり、フェレット用トンネルを置いてしっかり遊ばせてあげましょう。

フェレットフードが変わった

フェレットはとても食事に敏感な子が多く、おやつなどの好物を除いて、普段から食べ慣れているもの以外あまり食べようとしません。
そのためいつも与えているフェレットフードと違うものを置くと食べなくなることがあります。また同じフェレットフードでもロット(製造管理番号)が違うと微妙な味の変化を感じ取って食べなくなることがあるので、普段から3種類以上のフェレットフードをブレンドして与えるようにしておきましょう。

フードチェンジする際は普段のフードの中に新しいフードを少量ブレンドして、徐々に量を増やしていくなど工夫して与えましょう。

おやつの与えすぎ

フェレットに味の濃い人間食やおやつを与えすぎているとフェレットフードを食べなくなってしまうことがあります。
人間食やおやつには糖分や塩分が多く含まれていることがあり、糖分、塩分の取りすぎは病気の原因となります。おやつは2〜3日に一回与える程度にしておきましょう。

特定の栄養素が不足している

ビタミンやナイアシンという成分が不足することでフェレットがご飯を食べなくなることがあります。とくにビタミンA、ビタミンB、ビタミンEが重要です。

これらの成分は普通のフェレット用ドライフードを与えていればあまり不足することはありませんが、人間食を与えていたり、粗悪なフェレットフードを与えていると不足することがあります。

また、ビタミンAを過剰に摂取することでも食欲不振になることがあるので注意が必要です。

毛の生えかわりの時期(換毛期)

フェレットは1年に2回ほど毛の生え変わります。春と秋に大量の毛が抜け始めますが、その時期になるとあまりご飯を食べなくなることがあります。

しかし毛が生え変わる時期に一時的に食欲が落ちてしまうだけで、毛がもとどおり生え変わると食欲は戻ります。

一時的な不調、下痢による食欲不振

フェレットが一時的に下痢をしていたり、体調を崩している場合はあまりご飯を食べなくなることがあります。
下痢の原因はさまざまですが、病気以外では水分が含まれた食べ物を与えすぎたり、フェレットが消化できない食物繊維を与えすぎた場合などに起こることがあります。

ぬるま湯でふやけさせたフェレットフードを与えると食べるようになることがあります。

フェレットが老年期に入った

フェレットは4歳を越える頃に老年期を迎えます。歳をとったフェレットはどうしても若い頃とくらべご飯を食べなくなってしまいます。
少しでも栄養価が高くて食欲をそそるようなものを工夫して与えましょう。フェレットがフェレットバイトなどが好物な場合は、フェレットバイトのような栄養剤を使いましょう。

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フェレットが好きな味なので、フードチェンジで新しい味に慣れさせるときやしつけ、ご褒美にも使えます。栄養価が高く体にもいいですが、糖分が含まれているので与えすぎには気を付けましょう。

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フェレットが食欲不振になる病気

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フェレットの食欲が低下しご飯を食べなくなるのは何らかの病気にかかっている可能性があります。

食欲不振の症状が出る病気

腫瘍疾患
・リンパ腫
・副腎腫瘍

消化器疾患
・胃潰瘍
・腸閉塞
・炎症性腸疾患
・誤飲誤食

肺疾患
・結核
・肺炎

腎臓病
・尿結石

寄生虫
・コクシジウム症
・フィラリア症

感染症
・アリューシャン病
・ジステンバー
・インフルエンザ

心臓病
・心筋症

筋肉の病気
・播種性特発性筋炎

リンパ腫

リンパ腫とは血液のがんの一種で、免疫力が低下しさまざまな感染症にかかりやすくなる病気です。

詳しくは”血液が癌化するフェレットの病気「リンパ腫」について”を参考にしてください。

血液が癌化するフェレットの病気「リンパ腫」について

副腎腫瘍

副腎腫瘍はフェレットに多い腫瘍による病気の一つで、脱毛や乳首の腫れなどが見られ、貧血や筋力の低下などの症状が出てきます。

詳しくは”3大腫瘍といわれるフェレットの病気「副腎腫瘍」”を参考にしてください。

3大腫瘍といわれるフェレットの病気「副腎腫瘍」

胃潰瘍

フェレットの胃潰瘍とは胃の粘膜に何らかの原因により潰瘍(えぐられたような状態)ができる病気のことをいいます。
フェレットは胃潰瘍になることが多く、ピロリ菌やストレス、ステロイドの副作用、異物の誤飲などが原因といわれています。症状は食欲不振や嘔吐、吐血、黒いタール状の便を出すなどがあります。

腸閉塞

フェレットの腸閉塞(ちょうへいそく)とは腸が詰まってしまう病気のことをいいます。
異物を飲み込んでしまったり、毛布や自分の毛を飲み込むことが主な原因です。治療が遅れると命を落とすこともあり、取り出すには手術でお腹を切開する必要があります。

ご飯を食べない、便を出さない、便が細長いなどの症状が出てきます。

炎症性腸疾患

フェレットの炎症性消化管疾患(IBDともいう)は、胃腸に炎症が起きることで吸収不良を引き起こし、フェレットが徐々に衰弱してしまう病気です。

初期症状はほとんどなく、徐々に体重が減り、緑色の便やタール状の便、下痢を引き起こしご飯を食べなくなっていきます。
原因は特定されておらずアレルギーやウイルス、寄生虫の感染などが考えられています。

結核

フェレットの結核とは人の結核と同じ「結核菌」によって感染する病気です。
人から移る場合もあります。

外からわかる初期症状はありませんが、お腹の中にしこりができ、大きくなることでご飯を食べない、体重が下がる、湿った苦しそうな呼吸や咳、歩くことが困難になるなどの症状が出てきます。

肺炎

フェレットの肺炎とはウイルスや、細菌などが原因で肺に炎症を起こす病気のことをいいます。
ご飯を食べない、元気がない、呼吸数増加、咳、発熱などの症状がみられ、重症化すると呼吸困難におちいることもあります。

尿結石

フェレットの尿結石とは尿道や膀胱、腎臓などに結石ができることで尿路が詰まってしまう病気です。
主に食事が原因とされており、カルシウムやマグネシウムをとりすぎることでできやすくなるといわれています。発症することで頻尿や血尿、発熱、食欲不振などの症状が出てきます。

コクシジウム症

フェレットのコクシジウム症はフェレットの腸に「コクシジウム」が寄生することで発症します。
コクシジウム症になることで便に白い粒が混ざるようになり、体重の減少、脱水症状、貧血、ご飯を食べなくなるなどの症状が出ます。

詳しくは”フェレットの病気「コクシジウム症」とは”を参考にしてください。

フェレットの病気「コクシジウム症」とは

フィラリア症

フェレットにフィラリアが寄生することで発症する病気。血行不良や呼吸困難など重大な症状を引き起こします。

詳しくは”フェレットのフィラリア症について”を参考にしてください。

フェレットの「フィラリア症」について

インフルエンザ

フェレットのインフルエンザとは人が発症するインフルエンザと同じウイルスで感染する病気です。
インフルエンザにかかることで熱が出たり、ぐったりする、咳や鼻水が出る、ご飯をあまり食べなくなるなどの症状が出てきます。

詳しくは”フェレットの病気「インフルエンザ」について”を参考にしてください。

フェレットの病気「インフルエンザ」について

ジステンパー症

フェレットのジステンパー(犬ジステンパー)症とは犬ジステンパーウイルスに感染することで発症する病気です。
初期症状は目やに、鼻水、発熱、食欲不振などがみられ、重症化することで呼吸器や消化器、神経系に深刻なダメージを与え最終的には死に至ります。

アリューシャン病

フェレットのアリューシャン病とはフェレットの排出物や体液にいるパルボウイルスに感染することによって発症します。
ご飯を食べなくなったり、下痢や嘔吐、咳、下半身がふらつくなどの症状が出ます。治療中は症状が治まることがありますが、治療を止めるとすぐ再発し完治することはありません。

心筋症

フェレットの心筋症とは心臓の筋肉である「心筋」が何らかの理由で変化してしまい心臓の動きが弱くなる病気です。
元気がなくなる、ご飯を食べなくなる、咳をするなどの症状がみられ、血液の循環が悪くなったり突然死することもあります。

播種性特発性筋炎

フェレットの播種性特発性筋炎(はしゅせいとくはつせいきんえん)とは筋肉に致命的な障害をもたらす原因不明の病気のことです。
症状は食欲や元気がなくなる、後ろ足が衰弱する、呼吸困難になる、リンパ節が腫れるなどが報告されています。フェレットの中では比較的新しい病気です。

ポイント

以上のようにフェレットはいろいろな理由でご飯を食べなくなってしまいます。それは病気の前兆の場合もありますが、そうでないことも多いです。
食欲不振と他の症状を見て総合的に判断する必要があります。また、病気でない場合でも食欲不振が続いてしまうと体調を崩して病気になりかねません。フェレットがご飯を食べなくなったら病気か、それ以外が原因なのかすぐに特定して対処していくことが大切です。