猫のシラミは人にも感染するの?猫の病気「毛じらみ(ネコハジラミ)」について

ネコハジラミというシラミの1種が猫に寄生することで毛じらみは発症します。免疫力のある猫の場合は発症することが少ないですが、子猫や老猫の場合はかゆみやフケなどの症状が出ます。治療法はレボリューションやフロントラインなどの駆除剤を投与する投薬治療とシラミ取りシャンプーで洗い流す方法と、被毛を丸刈りにする方法があります。しかし駆除剤は卵には効果がないので、間隔をあけて投薬するため治療期間が長くなります。

目次

猫の毛じらみとは

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ネコハジラミというシラミの1種が猫の毛に寄生することで猫も人と同じ毛じらみになります。

ネコハジラミが猫の毛に寄生すると体の表面を歩き回って皮膚のクズや被毛を食べるため、軽度のかゆみ、発疹、フケなどの症状があらわれるようになります。

しっかり駆除せずに放っておくとどんどん卵を産んで増殖してしまうので、しっかり駆除しきらなくてはいけません。

猫の毛じらみは人には移らない

よくペットから移る毛じらみが心配という声も聞きますが、シラミには宿主特異性という性質があるので、猫の毛じらみが人に移ることはありません。

人に寄生する毛じらみはたくさんいる種類の中でもこれらの3種類だけです。

・コロモジラミ
人の下着や肌着などに寄生する寄生虫です。通常の生活を送っていれば自然に駆除されますが、不衛生な環境ではずっと生存します。

・アタマジラミ
人の頭だけに寄生して吸血することでかゆみを引き起こす寄生虫です。タオルの共有やプールで移ることがあります。しっかり駆除しないと何度も再発してしまいます。

・ケジラミ
アクロポリン汗腺のにおいを好むため、主に人の陰部や肛門周辺の陰毛に寄生する寄生虫です。性感染症としても有名なこのケジラミは、主に性行為によって感染します。

猫の毛じらみの症状

・かゆみ
・湿疹
・フケ

発症するとかゆそうにする

ネコハジラミが猫の皮膚に炎症を引き起こすため、発症するとやたらとかゆそうにして自分の体を搔きむしるようになります。

そのため掻いている場所を検査するとフケと一緒にネコハジラミが見つかります。

重症化すると脱毛がみられるようになることも

放っておくとネコハジラミはどんどん繁殖を繰り返して増えていきます。
増え続けた結果、猫の全身にネコハジラミが潜むようになり、それに伴ってかゆみが増すため掻く回数も増えてきます。

しきりに体を掻くことによって傷ができたり、脱毛がみられるようになることもあります。

猫が毛じらみになる原因

ネコハジラミというシラミの1種が猫の体に寄生することが原因で毛じらみは発症します。

感染経路は感染している猫との接触感染によるものなので、放し飼いをしている猫や野良猫を引き取った場合によくこの病気がみられます。

老猫や子猫は発症しやすい

免疫力が低下するような病気にかかっていない猫の場合、あまり毛じらみを発症する事はありません。

しかし子猫や老猫や免疫力が低下している猫の場合は、毛じらみを発症させやすいので注意が必要です。

猫の毛じらみの診断方法・治療方法

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診断方法
・顕微鏡検査

治療方法
・投薬治療

顕微鏡検査について

まずはスコッチテープ法と呼ばれる、セロテープで猫の体に付着しているものを取る方法で採取し、付着物を顕微鏡検査にかけて確認します。

付着物にネコハジラミが潜んでいることで発症原因を特定することができます。

投薬治療について

ネコハジラミは駆除剤で駆除することができるので、アドバンテージ、レボリューション、フロントラインプラスなどのスポットタイプの薬を使用して治療を行うことが多いです。

フロントラインプラスの場合は使用後、猫の脂に溶けるため24時間以上時間をあけるとシャンプーしても大丈夫です。

症状がひどい場合は毛を剃ることも

ネコハジラミが大量に増殖して猫の全身に潜んでしまっている場合は毛を剃ることもあります。
丸刈りといっても本当に剃るわけではなく、うっすらと短い毛が残る程度までカットすることが多いです。

人がシラミに感染した場合も毛を剃ることが多く、毛を剃ることによって生存することができなくなるため効果的です。

猫の毛じらみにかかる治療期間

症状の進行度にもよりますが、投薬治療で使用する駆除剤は卵に効果がないためネコハジラミのライフサイクルに合わせて投薬しなければいけません。

そのため治療期間は1ヶ月〜3ヶ月ほどかかることもあります。飼い主さんの自己判断で治療をやめてしまった場合はすぐに再発することがあるので、獣医の指示に従って最後までしっかり治療しましょう。

シャンプーでネコハジラミを駆除する

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投薬治療中に定期的にシャンプーをすることもあります。
ペット用のシラミ取りシャンプーを使用して洗い流すことで駆除することができます。

猫の毛じらみを予防する方法

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室内飼いにする

毛じらみは感染している猫との接触が原因で発症します。そのため予防には感染している猫との接触を避けることが大切です。

猫は体をすりよせてコミュニケーションをとることが多いため、放し飼いをしていると野良猫と接触することで感染する可能性が高くなってしまいます。

そのため毛じらみを予防するには室内飼いの方が安心です。

定期的に駆除剤を投与する

フロントプラスなどのスポットタイプの駆除剤を定期的に投与することも予防につながります。

定期的に投与しても寄生することを予防するわけではありませんが、ネコハジラミの繁殖を防ぐことができるので発症を防ぐことができます。

定期的にシャンプーする

多くの猫はシャンプーを嫌がりますが、ネコハジラミは水に弱いため定期的にシャンプーをすることで予防することができます。

そのため猫が嫌がらない場合は定期的にシャンプーをしてあげることもおすすめです。

Q&A

なかなかシラミがいなくならなのですが何かいい方法はありますか?

フロントラインなどの薬はネコハジラミの卵に効果がないため、卵の量や重症度によってはなかなか完治しない場合もあります。

あまりに治療期間がかかる場合は猫の毛を剃る、シャンプーやお風呂に入れてあげるなどをすることで卵を駆除して早く完治させることができる場合もあります。

どんな猫が毛じらみになりやすいですか?

感染する原因はすでに感染している猫との接触なので、放し飼いで生活している猫は毛じらみになりやすいです。

また不衛生な環境で生活している猫、子猫、老猫、免疫力が低下する病気にかかっている猫も発症しやすいです。

ポイント

この病気は発症するとかゆみが出ますが、疥癬(かいせん)のような強いかゆみが出るわけではありません。しかし治療せずに放っておくと大量に繁殖することでかゆみが増し、傷や脱毛がみられるようになります。

飼い主さんに移ることはありませんが、多頭飼いをしている家の場合は他の猫に感染が広がり猫と猫を経由し合うことで再発を繰り返してしまうこともあります。そのため1匹でも毛じらみに感染した場合は、一緒に飼っているすべての猫を検査するようにしましょう。