成犬になっても甘噛みが治らない!甘噛みのしつけにはマズルコントロールが効果的?

犬のなかには成犬になっても甘噛みが治らず、癖として残ってしまう子がいます。そうなると怪我や悩みの素因となるので、子犬の頃からしっかりとしつけを行い甘噛みを正す必要があります。甘噛みの教習には様々な方法がありますが、なかでもマズルコントロールが有効です。ここでは犬が甘噛みを続けてしまう理由や問題点、マズルコントロールのやり方などをご紹介します。

目次

甘噛みにはいろいろな意味がある

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甘噛みには、相手に甘えようとするときや嬉しくて興奮しているときの愛情表現、犬同士のじゃれあい、歯が生え変わるときのかゆみを抑えるためなどさまざまな理由があります。

これらの理由から、甘噛みは主に子犬に多く見られ、大人になることで甘噛みをしなくなります。

甘噛みで犬同士のルールを学ぶ

犬は犬同士のじゃれ合って遊ぶときにも甘噛みをします。犬同士のじゃれ合いはまるで本気でケンカをしているかのような激しい場合もありますが、遊びなので怪我をすることはありません。

犬はこうした遊びの中で甘噛みの力加減を覚えたり噛まれることの痛さを知るため、成長するにつれて徐々に甘噛みをしなくなっていきます。

成犬になっても甘噛みが治らないことも

甘噛みは主に子犬に多く見られる行動ですが、成犬になっても甘噛みが治らない場合があります。
成犬の甘噛みには子犬特有の甘噛みとは少し違った理由が関係していたり、問題行動となってしまうことが多いので、トレーニングによってやめさせる必要があります。

成犬になっても甘噛みが続く理由

癖になっている

子犬は飼い主さんに甘えたいときや遊んでいるときなどに気分が高まって甘噛みをします。子犬の頃に他の犬と関わる機会が少なかった犬は甘噛みが癖になってしまい、成犬になってからも飼い主さんに対して甘噛みを続けてしまいます。

また、甘噛みをしたときに飼い主さんが大きな声を出すと余計に興奮して噛んでしまうことがあります。

ストレス

犬はストレスを感じると甘噛みをすることがあります。原因はいろいろありますが、雷や花火などの大きな音に不安を思うと、気持ちを落ち着かせるために周りにあるソファーやクッションなどに噛んでしまいます。

飼い主さんを下に見ている

犬が飼い主さんのことを自分よりも下だと思っている場合は、従わせようとして噛む場合があります。

犬はオオカミの名残から、飼い主さんや家族に対して自然と順位付けを行うと言われています。
順位付けとはオオカミが群れのなかでどちらが上でどちらが下かを決める習性のことで、犬は飼い主さんを自分よりも下だと認識してしまうと、自分に挑戦するような行動をとったり、意に沿わない行動をとると従わせようと思って噛む場合があります。

本能

犬は本能的に動くものを捕まえようとして噛んでしまうことがあります。
特に猟犬として活躍していたような犬種には野生的な狩猟本能が残っている場合があるため、そういった習性からスカートのようなヒラヒラした服や、素早く動かした手や足などに反応して甘噛みをしてしまいます。

成犬の甘噛みは問題行動となる

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子犬のうちの甘噛みはただ可愛いだけですみますが、成犬になって歯が生え変わり、力が強くなってからも甘噛みを続ける場合は怪我やトラブルを引き起こす問題行動となってしまいます。

成犬の甘噛みは痛い

子犬の頃はまだ噛む力が弱く、歯も生え揃ってないため噛まれても痛くない場合がほぼですが、成犬になっても噛む場合は力加減が十分でないと噛まれることでアザができたり血が出てしまうことがあります。こうなるともやは甘噛みとは言えません。

子犬の頃の癖が抜けずに噛み癖となっている場合、遊んでいるときや撫でているときに噛まれて痛い思いをすることになるので、改善する必要があります。

服やソファーなどを破いてしまう

犬がストレスや本能で甘噛みを行っている場合、噛んではいけないソファーやスリッパなどの家具や靴下、服などを噛んで破いてしまうことがあります。
特に成犬になると子犬よりも力が強くなるので、破れる頻度が増えてしまいお気に入りの家具や服などが台無しになってしまいます。

いうことを聞かなくなる

飼い主さんのことを下に見ている場合はもちろんのこと、それ以外で甘噛みを続けている場合も、主従関係に影響をもたらす可能性があります。

例えば、子犬の頃の癖から遊びで飼い主さんを噛んでいるような場合でも、噛まれることの痛さで飼い主さんが引いてしまうと犬は自分の方が強いと勘違いしていまいます。
そうなると噛み癖はひどくなり、いうことを聞いてくれないわがままな犬になってしまう恐れがあります。

甘噛みにはマズルコントロールが効果的

犬が成犬になっても甘噛みを続けてしまうような場合には、マズルコントロールが有効な場合があります。
マズルコントロールとは、犬の鼻先から口の部分であるマズルを自由に触ったりつかんだりできることです。

マズルコントロールの意味

犬同士でも相手のマズルを噛んで抑えるという行動が見られますが、これは自分の方が上だという支配的な行動であったり、相手を落ち着かせるための行動だとされています。

同じように飼い主さんがマズルコントロールを行うことで興奮している犬や不安を感じている犬を落ち着かせたり、飼い主さんの方が犬よりも強いという主従関係を示すことができます。
そのため、興奮や不安から甘噛みをしてしまう犬や、飼い主さんを下に見て甘噛みをする犬にも効果的です。

はじめは指を乗せることから始める

ほとんどの犬は最初、マズルを触られることを嫌がります。そのため、まずは人差し指1本をマズルの上に軽く乗せることから始めていきます。
首や頭を撫でながらそっとマズルに人差し指を置いて、しばらく我慢できたら「いいこ」など声をかけたり、おやつを与えるなどしてよく褒めてあげましょう。

慣れてきたら犬のマズルの上に置く指の本数を増やしていきます。同じように我慢できたらしっかり褒めてあげましょう。
2本、3本と指の本数が増えるほど犬は嫌がるようになるので、1本ずつ確実に慣れさせていくことが大切です。

マズルを5本の指でつかむ

徐々に乗せる指の本数を増やして十分に慣れさせることができたら、最終的には5本の指を使って犬のマズルをつかむことができるようにしていきます。
マズルをつかんだ状態で犬が我慢することができれば、声をかけたり、おやつを与えてしっかり褒めてあげましょう。

マズルをつかめるようになったら今度はマズルをつかんだ状態でゆっくり上下左右に動かしてコントロールします。
このときもうまくいったらしっかり褒めてあげてください。マズルをつかんで動かすことができればマズルコントロールは完了となります。

マズルコントロールの注意点

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マズルコントロールを覚えさせる場合にはいくつかの注意点があります。マズルコントロールは間違ったやり方をすると犬が人の手を怖がるようになってしまったり、噛まれて怪我をしてしまう危険があるので十分に注意してください。

無理やりマズルコントロールを行わない

嫌がっている犬のマズルを無理やりつかんだり、強引に触ったりするとマズルコントロールが難しくなってしまいます。
そのため、犬が嫌がらないようにゆっくり慣れさせることが大切です。最初は撫でながら自然に触るような感じで行うことがポイントです。

噛まれてしまう場合

犬が自分の方が上だと思っている場合など、噛み癖の理由によってはマズルコントロールを行うときに手を噛まれてしまう危険があります。
そんな場合は噛まれても怪我をしないように丈夫な皮手袋やセーフティーグローブなどを使って慣れさせていきます。

繰り返して練習することで、犬は飼い主さんの方が上であるということを自覚するようになり、噛まなくなっていくので、安全になったら手袋を外してマズルコントロールを行いましょう。

子犬の頃から始めよう

マズルコントロールは犬が成犬になってから行うと噛まれる危険が増したり、慣れさせるのに時間がかかる場合があります。
そのため、子犬のうちから少しずつ慣れさせるようにしましょう。主に歯が永久歯に生え変わる生後半年くらいにはじめることで、甘噛みの防止になります。

ポイント

犬はいろいろな理由で甘噛みをしますが、ずっと続く場合は問題行動となります。きちんとしつけをして正す必要があります。理由にもよりますが、マズルコントロールを覚えて、犬のマズルを触ったり、つかんでコントロールすることが甘噛みの防止に効果的です。犬との正しい関係を築いたり、歯磨きなどを行うときにも役に立つので、ぜひ覚えさせてみてください。