犬の寝方で心理がわかる?犬の寝相から読み取れる気持ち、体調、病気について

犬は横向きや仰向け、丸まるように寝転がるなど、さまざまな寝相を見せることがあります。ときには寝相が悪く、変な格好で眠ったり、かわいい格好で眠りますが、このような犬の寝方にはそれぞれ意味があると言われており、リラックスしている、少し警戒しているなど、何らかの気持ちを読み取ることができます。犬の寝方から読み取ることができる心理や体調、病気についてご紹介いたします。

目次

犬の睡眠について

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犬はとてもよく眠る動物です。
成犬は1日に約12〜15時間ほど眠ると考えられており、子犬や老犬の場合は18時間以上睡眠をとることもあります。
人の睡眠時間が1日のおよそ1/3なのに対して、犬は1日の半分以上を寝て過ごしているということになります。

しかし、犬が寝ている時間のほとんどは「レム睡眠」で、「体は眠っているけど脳の一部が起きている」という状態です。
そのためすぐに目覚めることができて、すぐに体を動かすことができます。

犬はいろいろな寝方をする

犬は1日の大半を寝て過ごしています。横たわって眠ることもあれば、仰向けにひっくり返ってスヤスヤと眠っていることもあります。

犬はいろいろな寝方を見せますが、その寝姿にはさまざまな意味があり、そこから犬の心理状態を読み取ることができます。

寝相からわかる犬の気持ち

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うつぶせ寝

うつぶせ寝は犬の中でもっとも一般的な眠り方です。
主に毛の少ないお腹を下にすることで体温を下げないようにしていると言われています。また、弱点であるお腹を下にして、顎を地面につけることで獲物や敵の接近に気づいて、すぐに動き出せる姿勢を取っています。

そのため少し警戒していたり、熟睡していないことが多く、レム睡眠をとっていることが多いです。
ただし、手足が伸びきっていたり、足を開いて力が抜けているような場合はリラックスしています。

仰向け寝

お腹を上にして仰向けになって眠る、「へそ天」と呼ばれるポーズです。
犬にとって急所である腹部を晒して眠る仰向け寝をしているということは、非常に落ち着いており熟睡している証です。

周りの環境や家族に安心しきっており、周囲に敵がいないと思い無防備な体勢で眠っています。

横向き寝

横向き寝は犬にとって楽な姿勢だと言われています。
そのためぐっすり寝ている場合や、リラックスしているときなどによく見られます。

また、非常に暑くて体を冷やしたいと思っている時にも横向きに寝ることがあります。
日陰や冷たい地面に体を付けてハアハアと荒い呼吸をしている場合は暑いと感じている証拠なので、夏場は熱中症に注意しましょう。

丸まって寝る

犬は寒いと感じているとき顔の方にしっぽを持ってきて丸まって眠ります。小さく丸くなって寝ることで冷たい空気にさらされる場所を少なくしており、なるべく体温を逃がさないようにしています。

また、緊張している場合にも丸まって眠ることがあります。これは周囲を警戒しており、体の急所であるお腹や、走るために重要な後ろ足を守っています。

そのため寒くない場合にこのような寝方をしている場合は安心できておらず、熟睡していない場合が多いです。

飼い主さんや家族に寄り添って眠る

犬の祖先は体を温めようとしていたり、敵から身を守るためにほかの犬と寄り添って眠ることがありました。
飼い主さんや家族に寄り添って寝ている場合も同じで、寄り添うことで体を温かくしたり、安心感を得ようとしているのだと思われます。

特に犬が飼い主さんにお尻をくっつけて眠っている場合は、信頼できる飼い主さんと一緒にいることで安心してくつろいでいる状態です。
死角であり急所であるお尻を、飼い主さんの方へ向けることで安心感を得てリラックスして眠っています。

おもちゃと寝る

犬がお気に入りのおもちゃを抱えて眠っているときは、気持ちを落ち着かせようとしていると言われています。
人が抱き枕を使って眠るのと同じように、犬もお気に入りのおもちゃを抱いて眠ることで安心するのだと思われます。

狭い場所で寝る

犬は隅っこの方や、何かの間に体を入れて眠ることがあります。
犬の祖先はかつて巣穴を掘って眠っていました。そのため犬は狭い場所が好きで、広い場所にいるときよりも安心すると言われています。

犬が熟睡できていない場合

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きちんと熟睡することは犬が健康に過ごすうえでとても大切です。
十分に熟睡でない場合はストレスを感じてしまい、怒りっぽくなったり、精神的に不安定になり問題行動の原因となることもあります。

家の中で安心できていない、寝床の場所や状態が悪い、飼い主の帰宅が遅かったり騒がしくて犬が寝れないなど、思い当たる節がある場合はそれらを改善する必要があります。

耳がピクピクと動く

犬が十分に熟睡できていない場合は耳がピクピクと動くことがあります。
睡眠のほとんどがレム睡眠なので、脳の一部が起きており、耳だけは周囲に反応していることがあります。

そのため、うつぶせ寝や丸まって眠っているときに頻繁に耳をピクピクさせている場合は熟睡できていない可能性があります。
また、犬も人間と同じように夢を見ることがあるので、何かの夢を見て耳、体、まぶたなどを動かしているだけの場合もあります。

犬が寝てばかりいる場合

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犬は人間と比べて睡眠時間の長い動物です。
年をとるにつれて寝る時間は長くなる傾向がありますが、睡眠時間があまりにも長い場合はストレスや体調不良、病気などが原因となっている可能性があります。

ストレス

犬は何らかのストレスを感じていると、睡眠時間が延びてしまうことがあります。
家が安心できない場合や寝床が十分でない場合などは、ぐっすりと熟睡することができなくなるため、浅い眠りの時間が増えてしまい、結果的に寝ている時間が長くなっています。

また、飼い主さんが遊んでくれなかったり、厳しく叱ってばかりいる場合はスネて長時間寝てしまうこともあります。

体調不良

当然、体の調子が悪いと睡眠時間は増えます。
犬の場合は特に関節に痛みが出て、立ち上がるのが辛い場合などに寝る時間が長くなります。また、運動をさせすぎて疲れている場合などにも寝る時間が増えてしまいます。

甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモン低下症を発症すると、寝ている時間が増えることがあります。
ぼーっとしたり、寝ている時間が増えたという場合は注意しましょう。

甲状腺ホルモンには体の代謝を活発にする役割があるため、分泌量が減ることで動作が鈍くなったり、体温の低下、色素の沈着、脱毛などの症状があらわれるようになります。

重症化すると昏睡状態におちいったり、意識障害を引き起こすこともあるので異変を感じた場合はすぐに病院へ連れて行くようにしましょう。

甲状腺ホルモンが減ってしまう犬の病気「甲状腺機能低下症」について|HANEY [ハニー]
犬の甲状腺機能低下症とは喉にある甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンが減ってしまう病気のことです。主に自己免疫疾患やクッシング症候群が原因となって発症し、元気がなくなって寝る時間が増えたり、脱毛や被毛の悪化、顔のむくみ、心拍数や血圧の低下などさまざまな症状を引き起こします。治療にはホルモン療法や、原因となっている基礎疾患の治療を行い、生涯にわたって治療を継続する必要があります。

クッシング症候群

クッシング症候群を発症すると筋力が低下し、しだいに元気がなくなっていきます。そのため運動をしたがらなくなり、寝ている時間が増えます。

主に高齢犬に発症することが多い病気のため、運動を嫌がり、寝る時間が増えているのは加齢によるものと捉えられてしまうことがあります。
食欲が増したり、水を飲む量が増えておしっこの回数が多くなった場合はクッシング症候群を疑いましょう。

ホルモンが過剰分泌される犬の病気「クッシング症候群」について|HANEY [ハニー]
犬のクッシング症候群とは、副腎皮脂ホルモンが過剰に分泌されることで発症する病気のことです。主に脳や副腎の腫瘍が原因で発症し、筋力の低下、食欲の増加、脱毛などの症状があらわれます。治療では投薬治療によって、ホルモンの分泌を抑えたり、外科手術によって腫瘍を取り除く必要があります。悪化することで糖尿病や甲状腺機能低下症を併発する恐れがあるため早期発見、早期治療が重要となります。

ポイント

このように犬はいろいろな格好で眠りますが、その寝姿にはそれぞれ意味があります。寝ているポーズや耳や手足から、犬が今きちんとリラックスして寝ることができているかどうかを確認してみましょう。また、寝方から暑い寒いなどもわかるので、適温を維持してあげてください。

犬は年をとるほど睡眠時間が長くなりますが、加齢だけでなく体調不良や病気が原因で寝る時間が増えることもあるので、最近よく寝るようになったと思った場合は健康状態をチェックしてあげましょう。