猫が毎日取っ組み合いをする?遊びとケンカの違いや止め方について

猫を多頭飼いしている場合、毎日のように親子や兄弟で取っ組み合いをすることがあります。特に去勢していないオス猫に多い傾向があります。激しく取っ組み合いをする姿にびっくりしたり、怪我を心配する飼い主さんも多いかと思いますが、基本的には遊びやじゃれあいなのであまり心配する必要はありません。反対に変に手を出すことで不仲になってしまうこともあります。止め方や猫の取っ組み合いについてご紹介します。

目次

猫の取っ組み合いについて

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猫は性格にもよりますが、うさぎや犬などの他のペットと比べてまるでレスリングのような激しい取っ組み合いをすることが多いです。
完全室内飼いで多頭飼いをしていない場合はその姿を見る機会がほとんどありませんが、自由に外出できる場合は野良猫と、多頭飼いをしている場合は親子や兄弟や同居猫と取っ組み合いをします。

あまりの激しさに本気のケンカをしているのではないか?怪我をしたらどうしよう、と心配になる飼い主さんも多いかと思いますが、基本的に同居猫たちの間で本気の喧嘩が行われることはほとんどありません。

特に子猫の場合は取っ組み合いに大切な役割があるので、びっくりして止めないようにしましょう。

子猫の取っ組み合いにはどんな意味がある?

猫にはハンターとしての本能があるため、多頭飼いをしている場合は仲のいい猫同士でケンカのような取っ組み合いをして発散しています。

特に子猫の場合は、毎日兄弟や親子間で取っ組み合いをすることで様々なことを学びます。

コミュニケーション能力を学ぶ

子猫は生後1ヶ月頃から親や兄弟と一緒に遊び始めるようになります。
最初の頃は相手の上にのしかかったり、可愛い猫パンチでちょっかいを出したりして、相手もその気になればまるでレスリングのような取っ組み合いが始まります。
このケンカごっこをすることで筋力や運動神経が鍛えられます。

また母猫にちょっかいを出して遊んでもらう場合は、強く噛みすぎた時に母猫にも強く噛み返されることでやっていいことと悪いことの区別を学び、さらに相手に勝ち負けを伝えるコミュニケーション能力を学びます。

ハンティング能力を学ぶ

さらに成長していくにつれて取っ組み合いは激しさを増すようになります。
喧嘩ごっこや狩りごっこを毎日のようにするようになり、相手に飛び乗ったり噛みついたり、押さえつけたり猫パンチをすることでハンティングの時の力加減や捕らえ方を養います。

1匹が仰向けになり手招きのような仕草を見せたら遊びの誘いになり、相手の猫が承諾した場合は片方が獲物役、もう片方がハンター役でレスリングのような取っ組み合いを始めます。

この遊びの取っ組み合いには社会性を育てる「ベリーアップ」や「スタンドアップ」と同じような意味合いがあります。

交尾に役立つ能力を学ぶ

レスリングのような取っ組み合いをすることで、相手にのしかかったり首に噛み付いた時にどうすれば相手の動きが止まるのかということを学びます。

この時に学んだ知識は、将来交尾をする時に大いに役立ちます。

遊びと喧嘩の見分け方

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じゃれあって取っ組み合いをしているうちにヒートアップして本気の喧嘩になってしまうこともありますが、よっぽど相性が悪くない限り同居している猫同士が本気で喧嘩をすることはありません。

猫が本気で喧嘩を始めた場合は飼い主さんが止めてあげる必要があります。本気の喧嘩と遊びには違いがあるので見極め方を知っておきましょう。

本気の喧嘩をしている時の猫の変化

猫が本気で喧嘩をしている時には目、耳、行動、毛、鳴き声、爪、怪我に取っ組み合いの時との違いが見られます。

・目
本気の喧嘩をしている時は瞳孔が縦長になる。

・耳
本気で取っ組み合う場合は耳を怪我してしまう恐れがあるので、耳介を守るために付け根から後ろ側にペタッと倒れて丸顔になる。

・行動
相手の急所になるような皮膚が分厚い場所に本気で噛み付いたり、目や鼻などの弱い場所を引っかこうとする。また、遊びの場合は交互に攻めと守りが入れ替わりますが、本気の場合は一方的に片方が追いかけたり攻め続ける。

・毛
取っ組み合いが始まる前に防御的威嚇をし、相手に少しでも自分を大きく見せるために体を横向きにして毛を逆立てる。

・鳴き声
遊びでも「うーうー」や「あーあー」と鳴くことはありますが、甲高い声で「シャー」と鳴く場合は本気の威嚇なので喧嘩の時に見られる。

・爪
本気の場合は爪を立てる。

・怪我
本気の場合は怪我や流血が見られる。

片方は遊びでも、もう片方は本気の場合がある

遊びと喧嘩を見分ける際に、片方の猫は遊びの兆候が見られるのに対してもう片方の猫は本気で威嚇や喧嘩をしているという場合もあります。
また、臆病な性格をしている猫の場合は、本気の喧嘩の時の威嚇行動として鳴く「シャー」という鳴き声をすぐに出してしまう場合があります。

どちらか片方に本気の喧嘩の兆候が見られた場合は、もう片方も本気になってしまうことがあるので、お互いに本気の喧嘩になってしまった場合は止めてあげましょう。

しかし、いつも取っ組み合いの後に仲良くしている際は仲良しな猫なので、本気の喧嘩への展開はないかと思います。

遊びの場合は喧嘩の後に仲良くする

仲良しな猫同士が取っ組み合いをする場合はほとんどが遊びです。
相性が悪かったり、初めて会った時に喧嘩をした場合はそもそも仲良くない猫同士なので、喧嘩をした後に2匹で毛づくろいをしたり一緒にゴロゴロするということはありません。

野良猫の場合はほとんどが本気

猫が本気の喧嘩をする原因は主に、メスの奪い合い、餌の取り合い、縄張り争いです。
野良猫にとってこれらのことは生きる上で重大なので、命をかけて争うことになります。

何度か喧嘩を繰り返すこともあり、お互いに優劣がついた時点で負けた猫は諦めるようになります。

取っ組み合いを無理に止めてはいけない

多頭飼いをした時に新参猫と先住猫が取っ組み合いを始めることは多く、怪我をしないかどうか飼い主さんは心配してしまうと思いますが、この行動には警戒や優位性を決める大切な役割があるので、本気の喧嘩じゃない場合は無理に止めない方がいいです。

無理に飼い主さんが仲裁に入ってしまった場合は、いつまでも仲良くしてくれない不仲な状態が続いてしまうこともあります。

外猫との喧嘩は止めないと怪我をする危険が

完全室内飼いではなく、自由に出回れる飼い方の際は、外に出ている時に野良猫の喧嘩に遭遇してしまうことがあります。

多頭飼いで同居している猫とは遊びの取っ組み合いがほとんどですが、野良猫と喧嘩になってしまった場合は本気の喧嘩に発展することが多いので、飼い猫が野良猫と取っ組み合いをしている場合は止めましょう。

取っ組み合いを止めたい時はどうすればいい?

同居している猫同士の取っ組み合いは激しく見えてもほとんどの場合が遊びなので、飼い主さんが心配だからといって無理に止める必要はありません。
しかし、最初は遊びの取っ組み合いだったとしても、次第にエスカレートして本気の喧嘩に発展してしまうことも稀にあります。

そんな時のために取っ組み合いを止めるための方法を知っておきましょう。

むやみに手を出すと怪我をしてしまうことも

激しい取っ組み合いを見た時にびっくりして、すぐに止めようと飼い主さんがむやみに手を出すと引っかかれたり噛みつかれて怪我をしてしまうことがあります。

そのため、もし本気の取っ組み合いをしている場合は手を出すのではなく、別の方法をとりましょう。

猫たちをびっくりさせる

遊びの取っ組み合いから本気の喧嘩にエスカレートしてしまった場合でも、猫たちをびっくりさせると大概の場合は喧嘩が止まります。

何か大きなものを落として音を立てる、霧吹きなどで水をかける、風船を近くで割るなどの方法が効果的です。
また、遊びの取っ組み合いの場合は猫の好きなおもちゃで注意をひくことで止められる場合もあります。

ポイント

子猫たちにとって取っ組み合いは様々なことを学べる訓練につながります。子猫の頃にしっかりと学ばなかった場合は、成猫になった時に力加減がわからなかったり降参の方法がわからずに執拗に攻撃されてしまったりします。また、新しい猫を迎え入れた場合も優劣をつけたり仲良くなるために必要な行動でもあるので、無理に飼い主さんが止めてしまわないようにしましょう。