犬はなぜ骨が好きなの?犬が骨を食べる理由や、骨を与えることの安全性、危険性について

ほとんどの犬は骨を与えると喜ぶと言われており、骨をおやつとして食べさせることで嬉しそうにカリカリと噛み続けます。また、骨を噛むことで歯磨き効果を得られたり、カルシウムやタンパク質などの栄養を摂ることができると言われています。しかし、反対に喉に詰まる、刺さる、などの危険があるため与えない方が良いという意見もあります。犬が骨を食べることが好きな理由や、賛成、反対などの意見をご紹介します。

目次

犬は骨が大好き

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漫画などでも犬が嬉しそうに骨をくわえているところをよく目にすることがあります。犬用のおもちゃや、おやつなども骨の形をしているものがたくさんあるため、”犬といえば骨”というイメージをもっている人も多いと思います。

実際、このイメージのとおり犬は骨が大好きで、与えてあげると夢中になって骨をしゃぶります。

どうして骨が好きなのか?

犬は犬種や性別などに問わず、どんな犬でも骨を与えられたら食べようとすると言われています。人間からしてみれば「骨なんか食べて美味しいの?」と疑問に思いますが、犬が骨好きなのにはきちんと理由があります。

犬は昔から骨を食べ続けてきた

一説では犬の祖先はオオカミだと言われていますが、オオカミは肉食の動物です。しかし、犬となって人と一緒に生活をしているうちに雑食(に近い肉食)の動物になりました。

人と犬の歴史は古く、1万2000年前から犬は人のパートナーとして一緒に暮らしていたと考えられています。そして長くにわたって人が食べなかった骨を犬に与えていたため、食べ続けるうちに犬も骨を好きになったのかもしれません。

犬は本能的に骨を求める

古くから骨を食べ続けてきたためか、犬は本能的に骨を求める習性があると言われています。骨は非常に栄養価が高い食べ物であるため、犬の遺伝子が骨の栄養価を本能的に求めているのかもしれません。

骨を美味しいと思っている

犬は骨を美味しいと思っています。骨の表面には肉のエキスが付いており、またわずかに肉が付いていることもあります。さらに骨には骨髄(こつずい)という組織が残っており、このにおいが犬の食欲をそそっていると言われています。

硬いものを噛むと気持ちいい

犬は硬いものを噛むのが好きな動物です。そのため、硬い骨を夢中になってガリガリと噛み続けます。

これは犬用のガムをずっと噛み続けることと同じで、歯に何かを当てると気持ちいいと感じるため、犬は骨を好みます。また骨などの硬いものを噛むと血行を促進させる効果があると言われているため、口の中をマッサージしているような感覚なのかもしれません。

骨を埋めるのはどうして?

犬は一度に食べきれなかった骨を地面に掘った穴に隠そうとします。主に室外で飼っている犬に多く見られる行為ですが、室内でもシーツや座布団の下に入れて隠そうとする場合があります。

犬の祖先から引き継がれた習性

犬は地面に掘った穴に、骨を隠すことで貯蓄しようとしています。これは骨に限らず、ご飯などでも見られる行為で、一度に食べきれなかったものを埋めようとすることがあります。

野生では常に食べ物が食べられる状況ではないため、犬の祖先は地面に掘った穴の中に食べ物を隠していました。家庭犬となった今でもこの習性が残っており、食べきれなかった骨、ガム、ご飯、おやつなどの食べ物からお気に入りのおもちゃまで隠すことがあります。

骨を食べさせても大丈夫?

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犬は骨が大好きな動物ですが、それでは犬に骨を与えても大丈夫なのかという疑問が残ると思います。実際、犬に骨を与えることに関しては否定的な意見もあります。

犬に骨を食べさせるのは危険?

犬に骨を食べさせるのは危険だという意見があり、この説は一時期かなり浸透していました。主に、骨を食べさせることで喉や胃などを傷つけてしまうため食べさせない方がいいというものです。

しかし、欧米諸国では骨を食べさせるのは危険だという説はほとんど信用されておらず、多くの人は犬に骨を与えても大丈夫だと思っています。

ドッグフードメーカーの陰謀?

インターネットが普及して、日本でも犬に骨を与えても大丈夫だという情報が出るようになりました。実は”骨を食べさせることで喉や胃などを傷つけてしまうため食べさせない方がいい”という説を流したのはドッグフードメーカーだと言われています。

今でこそ犬のご飯といえばドッグフードというぐらいに認知されていますが、この噂が出た当時はドッグフードが誕生したばかりの頃だったので、ドッグフードはそれほど一般的ではありませんでした。そのため、ドッグフードメーカーはドッグフードを広げるために骨を食べさせるのは危険なのでドッグフードを食べさせようという情報を広げようとしました。

いろいろな説がありますが、犬の消化液は人よりも強力なので、骨を食べてもほとんどが溶けてしまうため胃に刺さるということはないと言われています。

加熱した骨や鳥の骨は良くないという意見も

骨は与えても大丈夫だけど、与える場合は生骨でなくてはならないという意見もあります。加熱した骨で、中でも鳥の骨は噛むことで縦に割れてしまい、尖った骨が口の中や喉、消化器官を傷つけると言われています。

しかし、生の骨を与えるのはかえって危険だという意見もあります。加熱していない生の骨は非常に硬く犬でも容易に噛む砕くことはできないため、丸のみして喉を詰まらせてしまう危険があるというものです。

また、犬に加熱した鳥の骨を与えたせいで、消化器官を傷ついてしまったなどという話はほとんど聞いたことがないため、これには科学的な根拠はほとんどない言われることもあります。

何が正しいかは飼い主さんがよく考えて判断しましょう。

犬に骨を与えることについては、焼いた鳥の骨は危険だという意見や、生の骨は喉に詰まらせたり、硬すぎるため歯のエナメル質を傷つけるのでそれほど与えない方が良いという説などさまざまです。

実際に、骨や硬い食べ物によって口の中が傷つくことで口内炎を発症してしまうこともありますが、だからと言って大好きな骨を全く与えないということが正しいかどうかはわかりません。

何が正しいかは最終的に飼い主さんの判断にゆだねられるので、犬の健康を考えたうえで骨を与えるかどうか決めましょう。

骨を食べさせることのメリット

犬に骨を与えることに関しては悪い意見もありますが、反対にたくさんのメリットもあります。

歯や顎が丈夫になる

骨を噛むことで歯や顎が丈夫になると言われています。硬い骨を噛むことであごが鍛えられ、歯みがき効果もあります。

硬いものを噛むことで歯に付着している歯垢や歯石を落とす、あるいは骨に含まれている成分が歯垢や歯石を分解してくれると言われています。そのため虫歯や歯周病の予防につながります。

実際に、昔の犬は歯磨きをせずともキレイな歯をしていました。これは今とは食生活が違うこともありますが、骨を噛むことで歯磨き効果を得ていたことが関係しているかもしれません。

しかし、骨を与えているから歯磨きをしなくていい理由にはならないので、きちんと歯磨きはしてあげましょう。

栄養補給になる

骨には非常に豊富な栄養素が含まれています。カルシウムだけでなく、犬にとって重要な良質な脂肪やタンパク質も摂取することができます。

骨を食べさせることは犬の健康にとても良いとされていますが、牛の骨などは若い牛ではないと衛生上よくない可能性もあります。そのため、ペット用の馬、鹿、鳥などの骨付き肉をあげると良いと言われています。

ストレスの発散になる

犬は硬いものを噛む噛むことが大好きなので、欲求不満を解消したり、満足感を得れます。そのため、骨をかじることはストレスの発散にもなります。

ポイント

骨を食べることで犬は必要な栄養素を得たり、またさまざまな欲求を満たすことができます。そのため、犬は古くから骨を食べ続けており、骨が大好きな動物です。

犬の健康上のメリットがたくさんありますが、一方で与えすぎや、犬によっては危険だとの意見も出ています。何が正しいのかは最終的に飼い主さんの判断にゆだねられますが、少し注意すれば犬が喜ぶ健康的なおやつになってくれるので、過剰に心配する必要はないと思われます。