犬が頭を撫でると嫌がるのはどうして?嫌がる理由や気持ちについて

犬を撫でるときは頭を撫でることが一般的だと思われがちですが、犬によっては頭を撫でられることが嫌いな子もいます。そのため、頭を撫でようとすると怖がって逃げてしまったり、触らせないように上を向いてしまうなどの行動をとってしまいます。これには犬の視界や耳の位置、撫でる人の触り方などさまざまな理由がありますが、急に触られることを嫌がるようになったり、痛がるような仕草を見せた場合は病気の可能性もあります。

目次

犬は撫でられることが大好き

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犬は基本的に撫でられることが大好きな動物です。そのため、撫でられると気持ちよさそうな顔をしたり、うっとりして目を細めることもあります。
ときには撫でられたくて自分から飼い主さんの近くへ寄りそったり、寝そべってお腹を見せることもあります。

撫でることは犬とのコミュニケーションになる

犬は非常に社会性のある動物なので、相手と積極的にコミュニケーションを取ろうとします。

犬の場合は、仲間同士お互いを舐め合うことでスキンシップを取りますが、人の場合は撫でることが舐めることの代わりとなります。
そのため、犬は飼い主さんや家族など信頼している相手に撫でられることを好みます。

撫でられるとリラックスする

犬は群れを作って集団で生活をしていた動物なので、仲間とスキンシップを取ることで安心感を得てリラックスすることができます。
人間と犬の場合は撫でることがスキンシップとなるため、飼い主さんに撫でてもらうことで犬は安心感を得ています。

また、犬が自分では触れないお腹や背中、首回り、足や尻尾の付け根などを撫でることはマッサージにもなるため犬をリラックスさせることができます。

頭を撫でられるのを嫌がる?

犬を撫でるとき、頭から撫でるという人は多いと思います。人が人を撫でる場合、頭を撫でることがもっとも自然な行為だと言えるでしょう。
しかし、犬の場合は人と違うため、さまざまな理由から頭を撫でられることを嫌がる場合があります。

頭を撫でられたくないときに見せる仕草

犬は頭を撫でられたくないときにいろいろな仕草を見せます。犬を撫でようとしたときに次のような行動を取った場合は注意しましょう。

頭を上げる

頭を撫でようと手を伸ばしたときに犬が顔や頭を上げた場合は、撫でられることを嫌がっている可能性があります。
頭を触らせないように上げたり、上を向くことで手を避けようとしています。

避けようとする

犬を撫でようとしたときに顔を横にそらしたり、後ろに引いて避けようとする場合は触られることを嫌がっています。
このとき耳を後ろに倒して不安そうな顔をしていたり、尻尾が垂れ下がっていた場合は、犬が怖がっているので撫でようとするのをやめてあげましょう。

唸る

頭を撫でようとして手を伸ばしたときに犬が「ウゥ〜!」と唸り声を上げることがあります。
これは自分に触られせないように威嚇している状態なので、鼻にシワが寄っていたり、歯を見せて険しい表情を浮かべている場合が多いです。

これは触るなという警告のため、しつこく触ろうとすると噛み付かれる可能性もあるので注意しましょう。

噛む

頭を触ろうと手を伸ばしたときに、空噛みといって噛むふりをすることがあります。
これには威嚇と同じ意味があり、触ると噛むぞという警告になります。なかには唸り声や空噛みなどの警告がなくいきなり噛み付かれてしまう場合もあります。

頭を撫でられることを嫌がる理由

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このように、犬はいろいろな仕草を見せて頭を撫でられることを嫌がりますが、それには次のような理由があります。

頭を撫でられることが好きではない

犬はみんな頭を撫でられることが好きだと思っている人もいるかもしれませんが、実際は犬によっては頭を撫でられることがあまり好きではない子もいます。
どちらかというと頭よりも背中や首、体の側面を撫でてもらうことの方が好きな犬が多く、頭は子犬の頃から撫でられることに慣れていないと嫌がることがあります。

びっくりしている

いきなり頭を撫でようとすると犬はびっくりしてしまうことがあります。
頭の上は犬にとっては見えない場所なので、飼い主さんであっても急に手を伸ばすと犬は本能的に危険を感じて驚いてしまいます。

特に犬の正面にいる状態で、頭の上に手を伸ばして触ろうとした場合は、反射的に叩かれると思うためびっくりして上を向いたり、避けようとすることがあります。

警戒している

初対面であったり、まだそれほど親しくなっていない犬の場合、いきなり頭を触ろうとすると怖がられてしまうことがあります。

見知らぬ人やまだよく知っていない人の場合、頭の上に手を伸ばされると攻撃されてしまうと思い、不安や恐怖心を感じてしまいます。
そのため、顔を上に向けて警戒したり、恐怖心から唸る、噛むなどの攻撃行動に出ることもあります。

手が怖い

犬の中には人の手を怖がってしまう子がいます。これは「ハンドシャイ」と呼ばれ、主にしつけで叩かれたことや、虐待された経験などが原因となりますが、ドッグランから連れて帰るために無理矢理捕まえた、あるいは病院へ連れて行くために強引に犬を押さえつけたなど、何気ない行動によっても引き起こされる場合があります。

ハンドシャイを引き起こすと犬は手が怖ガルようになるため、頭を触ろうとすると震えたり、おびえて避けようとします。
また、恐怖心から唸り声を上げて警戒したり、噛むなどの行動を取るようになります。

同時に耳も触っている

犬が頭を撫でられるのを嫌がる場合、頭を撫でるときに耳も一緒に触っている可能性があります。特に立ち耳の犬は頭と耳の距離が近いので、一緒に触ってしまうことが多いです。

犬にとって耳は敏感な場所なので、一般的に耳を触られることを嫌う傾向があります。
そのため、頭を撫でる際に一緒に耳を触っている場合は、耳を触られると思ってついつい避けてしまったり、嫌がるそぶりを見せてしまいます。

病気が原因の場合も

急に頭を触られることを嫌がるようになった場合や、頭を触ると痛がるようになった場合は、何らかの病気を発症している可能性があります。
犬の健康状態を見て異常がないか確認しましょう。

外耳炎

鼓膜の通り道である外耳道に炎症が起きる病気のことです。
主に細菌の感染やアレルギー、傷や異物などが原因で発症し、炎症が広がることで中耳炎や内耳炎を引き起こすこともあります。

外耳炎が発症すると、耳から異臭がしたり、かゆみや痛みを伴うためしきりに耳を気にしたりかきむしるようになります。
また、悪化すると強い痛みが出るため、耳を触られることを嫌がるようになります。

中耳炎

「中耳炎」とは、鼓膜の奥にある中耳が炎症を起こす病気のことです。
細菌の感染や外耳炎から発症することがあり、外耳炎から発症した場合は鼓膜が破れてしまうこともあります。

発症することで痛みや悪臭がではじめ、悪化することで神経症状を引き起こします。強い痛みが出ることもあり、頭を撫でようとすると嫌がるそぶりを見せることがあります。

緑内障

緑内障とは犬の目の病気の一つで、眼の中の圧力(眼圧)が高まることによって網膜や眼の奥にある視神経が圧迫され、視覚に障害が現れる病気です。
眼圧が高い状態が続き、視神経や網膜が圧迫されることで強い痛みを生じるようになります。そのため、頭を触ろうとすると嫌がるようになります。

視神経や網膜は圧迫されることによって損傷を受けるので、そのまま放置すると最終的には失明してしまいます。
犬の緑内障は発症すると症状が急激に進む病気なので、早急に対応しましょう。

頭を撫でるときの注意点

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頭を撫でるときに嫌がられる場合は、触る人に責任があることも多いです。犬の頭を撫でるときは犬を怖がらせたり警戒させないことが重要となります。

まずは犬と挨拶をしよう

犬によってはよく知らない人が近づいてくると警戒してしまうことがあります。
そのため、初対面の犬やまだそれほど親しくない犬と触れ合う場合は、まず挨拶をしなければなりません。

犬と出会ったらはじめに手の甲を犬の鼻にゆっくりと差し出して、自分のにおいを嗅がせてみましょう。
犬には知らない人のにおいを熱心に嗅ぐ習性があります。これは相手のにおいを嗅ぐことで様子をうかがっており、相手に敵意がないことを理解して安心するための行動です。

犬の目をじっと見つめない

犬にとって相手の目をじっと見つめるという行動は、相手に敵意を示すという意味を持ちます。
そのため、犬の目をじっと見つめた状態で頭を撫でようとすると犬は攻撃されると思い怖がってしまいます。

犬に挨拶をする場合でも、初対面の犬やあまり関係が十分ではない犬などの場合は、緊張感を与えてしまう可能性があるので、あまりじっと目を見つめるという行為は取らないようにしましょう。

いきなり頭は触らない

まだそれほど仲良くなっていない犬の場合、いきなり頭を撫でようと手を伸ばすと警戒してしまいます。
いきなり頭を撫でるという行為は犬を怖がらせたり、不安にさせてしまうため、神経質な犬であれば噛まれてしまう危険もあります。

はじめは犬を安心させるために挨拶を行い、犬が十分においを嗅ぎ終わったら、最初は頭を触らずに体の側面や背中などを優しく撫でてみましょう。
慣れてくると犬が手や顔を舐めてくるので、慣れてきたら顎の下などを撫でながら頭を触るようにしましょう。

ポイント

このように犬によっては頭を撫でられることを嫌がることがあります。どのような犬でも突然正面から頭に触れようとすると驚くので、撫でる際は必ず体の側面を撫でてからにしましょう。また、初対面の犬と触れ合うときは挨拶がとても大切です。友好的でよくしつけられている犬の場合はいきなり頭を撫でても嫌がるそぶりを見せないですが、不快に感じている可能性もあるので気をつけましょう。