犬の餌の回数は1日1回?食べさせる時間や減らす方法について

1日に犬に与える餌の量は犬種や体の大きさ、運動量などによって決まりますが、1日に与える食事の回数は何回くらいがいいのか疑問に思ったことはありませんか?人によっては1日に1回だけでいいという意見もあれば、人間と同じで3回くらいに分ける必要があるなど様々な意見がもありますが、その場合は何時くらいに食べさせれば良いのでしょうか?ここでは犬の餌の回数や時間、食事の回数を減らす方法などをご紹介します。

目次

犬の餌の回数について

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日本人の場合、基本的には朝、昼、晩と1日3食(朝を抜く人は2食)食事をとると思われます。それでは犬には1日にどれくらいの回数、餌を与えればいいのでしょうか。

基本は1日2回

現在では犬に与える餌の回数は1日2回が一般的だとされています。これはアメリカの獣医師が提案したもので、昼を抜いて朝と晩に規則正しい回数、餌を与えることで糖尿病のリスクを下げることができると言われています。

しかし、必ずしも1日2回というわけではなく、犬の体調や年齢によって適切な餌の回数は異なることがあります。

体調や年齢によって変える場合も

犬は子犬と成犬や老犬などの年齢によって1日に与える餌の回数が異なります。また、犬に食べさせている餌の内容によっても回数や時間などを考慮しなければなりません。

例えば、犬に生肉を与えたり、特定の手作りフードなどを食べさせている場合は、消化がよく5時間もすれば胃を通過しますが、餌がドライフード(カリカリのドッグフード)の場合、15時間以上消化に時間がかかってしまう場合もあります。

そうなると、1度目に食べた餌がまだ完全に消化できていない状態で2食目の餌を食べてしまうことになるので、胃腸に負担がかかってしまいます。消化速度は犬によっても異なるので、年齢だけでなく、犬の体調を見て餌の回数を決める必要があります。

子犬の食事は1日何回にすればいい?

基本的に子犬は胃や腸が十分に発達していないので、消化吸収機能が成犬と比べて未熟です。そのため、成犬と同じように食事を与えていると消化不良を引き起こしてしまうので、少量の食事を数回の回数に分けて食べさせる必要があります。

子犬は1日に3〜5食

一般的に子犬に食べさせる餌の回数は1日3〜5回くらいがいいとされています。
主に生後2ヶ月未満の子犬は餌を1日4〜5回くらいに分けて食べさせますが、犬によっても胃腸の強さや消化吸収の速度が異なるので、下痢をしたり胃液を吐いてしまうような場合は与えているフードの内容や病気を疑うだけでなく、一度に与える餌の量を減らし、回数を増やすことなども考えましょう。

また、3〜4ヶ月以降になると餌の回数を1〜2食ほど減らして1日3〜4回に変更します。このときも下痢をしたり吐いてしまうことはないかよく確認しましょう。

いつから餌の回数を減らすの?

子犬が生後6ヶ月くらいになったら、成犬の一般的な食事の回数である1日2食へと変更していきます。しかし、生後6ヶ月になったから急に餌の回数を減らして2食にするというわけではありません。まずは朝、昼、晩と3回の食事を与え、徐々に昼の食事の量を減らしていきます。

もちろん、1日に与える食事の量を減らすわけにはいかないので、昼食で減らした食事の分を朝晩の食事に加えます。そうして徐々に昼食の量を減らしていき、減らした分を朝晩に振り分けていくことで1日2回の食事へと変更します。

子犬から成犬になるときに限らず、食事の回数を減らす場合はこのように徐々に変えていくことが大切です。

老犬や成犬の場合は?

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最初にも言ったように成犬の餌は1日2回が基本となります。しかし、どんな犬でも必ず1日2回餌を与えるのが正しいというわけではありません。

成犬になれば1日1食でもいい?

一昔前であれば犬の食事は1日1回が一般的だったそうです。もともと犬の体は1日1食に対応できるように作られているので、1食に減らすことで餌をやる手間や便を出す回数を減らすことができるため世話が楽になります。

もちろん犬によっては1日1食の餌があっているということもありますが、どちらかというと飼い主さんが楽をできるというメリットがあるだけで、犬の健康面を考えるとデメリットの方が大きいと言われています。
それは食事の回数を増やしたり減らしたりしたとしても1日に与える餌の量は変わらないことに理由があります。

つまり、1日1食になると1日2回に分けていた餌の量を一度の食事で食べることになるため、胃腸に負担がかかってしまい、消化不良を引き起こしやすくなります。また、一度の食事で多くの餌を食べると太りやすくなってしまうというデメリットや、胃捻転を引き起こしてしまう危険もあります。

胃捻転について

「胃捻転(いねんてん)」とは、何らかの原因で胃がねじれてしまう病気のことを言います。胃捻転によってねじれた胃が出口を塞いでしまうと、食べ物が胃の中に残り、ガスが溜まってしまいます。また、ねじれた胃が周りの臓器を圧迫すると血流が悪化して臓器を壊死させてしまう場合もあるので、早急に治療を行わないと死に至る可能性があります。

主に餌の大食いや一気食い、水の飲み過ぎなどによって胃が膨らむことが原因で発症するため、食事を1日1食にすることで1度に食べる餌の量を増やしてしまうと胃捻転を引き起こしやすくなってしまいます。

また、犬は基本的に食事のときに餌をほとんど噛まずに飲み込む「早食い」をする習性があるので、犬が一気食いをするような場合は注意しなければなりません。
特に大型犬は胃捻転を発症しやすいと言われているので、早食いをしてしまうような場合は食事の回数を増やす必要があります。

犬の胃捻転について

調子が悪いときは1日3食?

基本的に食事の回数は1日2回がいいされているいますが、犬の状態や体調によっては3回に増やした方がいい場合もあります。

例えば、体が弱っていて一度に必要な量の餌を消化できていない場合は、3回に増やして与えることで負担を軽くしてあげることができます。他にも、餌の早食いをしてしまうような犬は胃捻転を引き起こす危険があるので、食事の回数を増やすことで一度に食べさせる餌の量を減らす必要があります。

また、基本的に食事の回数は2回よりも3回の方が体型を維持しやすいと言われているので、肥満が気になるような場合も、食事の回数を増やしてあげると良いでしょう。

老犬になると餌の回数を増やす?

犬が高齢になると消化機能が低下するため、1日に1〜2回の食事で必要な餌の量を食べることが難しくなる場合があります。そのため、犬が餌を残してしまう、痩せてしまう、便が柔らかい、何度も便を出すような場合は、子犬のときと同じように食事の回数を3回〜4回に増やしてあげましょう。

与える時間は何時が適切?

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1日2回犬に餌を与える場合は、朝と夕方の決まった時間に与える必要があると言われていますが、具体的には何時くらいに食べさせるといいのでしょうか。

朝と夕方に餌を与える場合

犬に朝夕の2食、餌を与える場合、朝は午前7時~9時頃、夕方は午後17時〜19時頃くらいがいいと言われています。しかし、夕食を食べてから翌日の朝食までの時間は、朝食から夕食までの時間よりも長いため、犬によっては空腹から胃液を吐き出してしまうことがあります。

特にそれほど食事の量が多くない小型犬によく見られるので、そういった犬は夕食の餌の量を少しだけ減らし、夕食の2時間後くらいに残りの餌を食べさせてあげると胃液を吐くのを防ぐことができます。

1日に3〜4回食事を食べさせる場合

1日に4食、食事を与える場合も朝食と夕食の時間は変わりませんが、朝食と夕食の間に昼食が入り、夕食の後に晩御飯を与える必要があります。
そうなると朝は午前7時~9時頃、昼は午後12時〜14時頃、夕方は午後17時〜19時頃、夜は22時頃に食事を与えます。

また、この場合は朝食と夕食は普通くらいの量にして、夕食と晩御飯の餌の量を少なめに設定するといいでしょう。

餌の時間を決める必要はない?

そもそも、食事の時間はきっちり決めない方がいいという意見もあります。犬は正確な体内時計を持っているので、食事の時間がくると興奮したり、吠えてせがむ場合があり、食事の時間が遅れると犬はストレスを感じてしまう原因になります。

そのため、毎日時間通りに餌を与えることが難しい場合は、大体の時間だけ決めておけば、多少遅くなったり早くなったりしても特に問題はありません。

ポイント

犬の食事の回数については、成犬の場合は1日2食が基本となります。しかし、犬の体調や年齢、食べている餌の種類などによっても違ってくるので、あくまでも1日2回をベースとして考え、犬にあった回数に分けて与えましょう。食事の回数を減らした場合、飼い主さんは楽になりますが、一度にたくさんの餌を食べさせると消化不良や胃捻転を引き起こす危険があるので、犬の様子をよく見てあげる必要があります。また、餌の量や回数を減らす場合は急に減らすのではなく、徐々に食事の量を減らして他の時間帯の餌に振り分けてあげましょう。