ラフコリーの歴史は?スコットランドで生まれた牧羊犬の起源について

「ラフ・コリー」は古くから牧羊犬として活躍してきました。非常に歴史は長く、その起源にはいろいろな説があります。はっきり分かっていないことも多いと言われていますが、最も有力な説はかつてローマ人が連れてきた犬が祖先だと考えられています。その後、愛犬家のヴィクトリア女王がコリーを連れて帰ったことから注目を集めることになります。ここではラフ・コリーの歴史や起源についてご紹介いたします。

目次

イギリス生まれの牧羊犬

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ラフコリーの歴史は古く、2000年以上前にローマ人がイングランドの北部からスコットランドに連れてきた牧羊犬が先祖だと言われています。
しかし歴史が古いということ以外、ラフコリーに関する記録は1800年以降のものしか残っていないため、はっきりとした起源はいまだに分かっていません。

作業犬としても活躍していた

ローマ人がイギリスへ上陸したときに連れてきたコリーの祖先にあたる犬は牧羊犬として羊を束ねていただけでなく、様々な作業をこなす作業犬として活躍してた歴史を持ちます。ときには溺れている人を助ける水難救助などにも役立てられていたと言われています。

ラフコリーの名前の由来

コリーという名前がつく犬種はラフ・コリー以外にも、ボーダー・コリー、スムース・コリーなど、いくつか種類が存在していますが、日本では名犬ラッシーの影響もあってラフコリーがもっとも有名なため単にコリーというとラフコリーのことを指す場合が多いようです。また、母国のイギリスでは「スコッチ・コリー」という名称で呼ばることもあります。

コリーの名前の由来には様々な説があります。古くから牧羊犬として活躍していた犬種なので、「役に立つ」というゲール語が語源になっているという説や、スコットランドの顔と足が黒い羊の名前「コリー」から来ている、あるいは当時のコリーは黒い毛色が主流だったため、アングロサクソン語で黒を意味する「コル」から来ているという説などがあります。

出典:haney.jp

ラフコリーとスムースコリー

ラフコリーには「スムースコリー」という兄弟犬にあたるよく似た犬種がいます。ラフコリーは様々な国で人気がある歴史ある犬種なので、スムースコリーはラフコリーに比べると知名度はそれほど高くありませんが、牧羊犬が重宝されていた時代ではスムースコリーも牧羊犬として人気がありました。

スムースという名前の通り被毛が短い犬種ですが、それ以外はラフコリーと非常によく似ています。しかし、もともとは全く別の犬種であったと考えられており、長い歴史の中でラフコリーとスムースコリーが交配されるようになったことでよく似た外見を持つようになったと言われています。

兄弟犬がヴィクトリア女王に愛されていた歴史を持つ

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記録の残っている歴史では、1860年頃に愛犬家として有名なビクトリア女王はスコットランドで見たコリーを気に入り2匹ほど連れて帰国したという歴史があります。

しかし、このとき女王が連れて帰ったのはラフコリーではなく、兄弟犬であるスムームコリーであったと言われています。これにより、コリーの知名度が上がり、優雅な毛並みを持ち、穏やかな性格をしているラフコリーが注目を集めるようになりました。

イギリスやアメリカの富裕層の間で人気に

ビクトリア女王が連れて帰ったことがきっかけで一躍有名犬となったコリーは、その後ボルゾイやイングリッシュ・グレーハウンドと交配され、長い足と長いマズルを持った現在の姿に改良される歴史を歩みます。

それによって当初はそれほど多くなかったセーブルカラー(茶色と白の毛色)が増え、イギリス国内で人気となり上流階級で飼育されるようになった歴史が残っています。1870年代になるとアメリカにも輸出されるようになり、イギリスと同様に富裕層に愛され、広く飼われるようになりました。

名犬ラッシーで世界的な人気者に

当時は富裕層に飼われている高価な犬というイメージがあったラフコリーですが、小説や映画などで人気を集めた「名犬ラッシー」のモデル犬となったことで世界的な人気を集め、庶民にも愛されるようになりました。

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世界的にも有名な犬の物語「名犬ラッシー」は小説から映画、アニメなどで人気を博しました。そんな名犬ラッシーのモデルとして有名な犬種ラフコリーは、長きにわたって羊を追う牧羊犬として活躍しています。日本では主に「コリー」という名前で親しまれているこの犬種は、その美しさと賢さから世界中で愛されています。ここでは、世界一有名な犬である「名犬ラッシー」のモデルとなったラフコリーについてご紹介いたします。

ポイント

このようにラフ・コリーは歴史が長く、古くから牧羊犬として活躍していましたが、富裕層が注目を集めるようになったのは女王がスムースコリーを連れて帰った1860年代のことです。その後、様々な交配を重ね現在の姿になったラフ・コリーはイギリス国外にも輸出されるようになりました。また「名犬ラッシー」によって日本国内でも人気となり、今もなお世界中でとても人気のある犬種となっています。

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日本ではコリーという呼び方で親しまれている犬種「ラフコリー」。古くから羊を束ねるために牧場を走り回っていた牧羊犬ですが、ゆったりとした動作と長い飾り毛が優雅で上品な印象を与えます。ラフコリーは名犬ラッシーのモデル犬としても知られているため、世界的に知名度が高く、安定した人気のある犬種です。そんなラフコリーの性格や毛色、体の大きさや飼い方、歴史などを簡単にご紹介いたします。