コーギーの尻尾を切る理由とは?断尾の必要性やデメリットについて

コーギーといえば短い尻尾とプリプリしたお尻が特徴的ですが、コーギーの尻尾は生まれつき短いというわけではありません。子犬の時期に断尾を行うことでわざと尻尾を短くしています。そのため、本来は長い尻尾が生えていますが、日本のコーギーのほとんどは断尾によって尻尾が短い状態になっています。ここではウェルシュ・コーギー・ペンブロークの尻尾を切る理由や断尾の方法、デメリットなどをご紹介します。

目次

尻尾を切る理由について

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コーギーにはもともと長い尻尾が生えていますが、子犬の頃に尻尾を切ることでわざと短くしています。
コーギーに断尾を行うことになった理由は、コーギーの怪我を防ぐためや税金の関係など諸説ありますが、現在は短い尻尾がスタンダードとして定められていることや、見栄えが良くなるという理由で断尾が行われています。

怪我を防ぐために切る

コーギーはかつて牧羊犬として活躍しており、牛や羊などを追って誘導する仕事をしていました。
そのため、長い尻尾が生えていると牛などの家畜に踏まれて怪我をしてしまう恐れがあったため、断尾を行っていたと言われています。

他には藪の中を走り回るときに植物に引っかかったり、葉っぱやトゲなどで尻尾に傷がつき化膿してしまうのを防いでいたという説や、キツネのような長い尻尾から狩猟をしている人に間違って猟銃で撃たれてしまわないように短く切っていたという説などがあります。

税金が関係していた?

コーギーの尻尾には税金が関係していたという説もあります。かつて王族の間では鹿のハンティングが盛んに行われていましたが、牧羊犬として飼われているコーギーに鹿が荒らされてしまわないように、犬のつま先を切ることで速く走れない状態にすることを農夫達に命じたそうです。

犬の足を傷つけるのを免除してもらうには税金を納める必要がありましたが、当時は尻尾を切ると犬は速く走ることができないと考えられていたため、税金を免除するために断尾を行っていたと言われています。

スタンダードや見栄えが関係している

かつてはコーギーの怪我を防ぐためや税金を免除してもらうために断尾が行われていましたが、現在では尻尾のない状態がコーギーのスタンダードとなっていることや、尻尾を切った状態のお尻が可愛いなど見た目に関する理由で断尾が行われています。

犬はスタンダードを満たしていないとドッグショーに参加することができず、一部の愛好家はしっぽの短いコーギーを好むため、商品価値を落としてしまわないように現在でも断尾が行われています。

コーギーへのデメリットについて

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このように断尾を行うのには様々な理由がありますが、尻尾を切ることで身体能力に影響が出たり、犬同士の意思疎通がスムーズにいかなくなるなどのデメリットがあると言われています。

身体能力の低下

尻尾にはバランス感覚を保つ役割があると言われているため、尻尾を切ってしまうと走ったり、飛んだり、泳いだりするときにバランスが取りにくくなってしまいます。

そのため、尻尾が生えている犬に比べると走るのが遅くなったり、スムーズに曲がれない、泳ぐのが苦手になるなどのデメリットがあると考えられています。

意思疎通に悪影響が出る

犬の尻尾は犬同士が意思疎通をするときにとても重要な役割を果たしていると言われています。

そのため、尻尾を切ることでスムーズに意思の疎通ができなくなってしまう恐れがあり、それによって上手にコミュニケーションが取れなくなったり、犬の性格に何らかの影響が出てしまうと考えられています。

断尾はどんな方法で行われる?

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断尾は生後1週間以内の子犬に行う「結紮法(けっさつほう)」と、生後8~9周目くらいの子犬に行う「切断法」の2種類があります。

結紮法

結紮法では、尻尾に結紮用のゴムを巻きつけて血の流れを止めて壊死させることで断尾を行います。
生まれて数日の子犬は痛みに鈍感だと考えられているため、この方法では麻酔を行わずに断尾をするのが一般的です。

切断法

切断法では、名前の通りメスを使って尻尾を切断する手術を行います。この方法は生後8~9週くらいの子犬に行うため、結紮法と違って麻酔が必要となります。

痛みや危険はないの?

生まれて間もない子犬は神経系統が十分に発達していないため、痛みに鈍いと考えられています。
そのため、生後1週間以内の子犬に行う結紮法では麻酔を行いませんが、一説では生後間もない子犬でも痛みによってショック死する可能性は考えられると言われています。

また、生後8~9週の子犬に行う切断法では麻酔が必要となるため、子犬の体に負担がかかります。
どちらの手術も傷口から感染症にかかるリスクがあるので、やはり手術は100%安全というわけではありません。

ポイント

かつてはコーギーの体を守るために行われていた断尾ですが、現在はほとんど見た目を損なわないためや商品価値を下げてしまわないために行われています。そのため、動物愛護の観点から問題視されはじめており、ヨーロッパでは断尾が法律で禁じられている国もあります。

国内のブリーダーでも一部では尻尾を切らずに販売しているところがあるので、断尾をさせたくないという場合はあらかじめ依頼をした上で予約しましょう。