ハリネズミは飼い主の匂いを覚える?嗅ぐ理由や餌、床材などのにおいについて

ハリネズミが飼い主さんの手などを嗅ぐという姿を見たことがある人もいるかと思います。そのときに気になるのは嗅ぐことで匂いを覚えてくれているのかどうかではないでしょうか?ハリネズミは嗅覚にとても優れた動物なので、嗅ぐことで飼い主さんの匂いを覚えてくれます。また、餌や床材の匂いも覚えることで飼育環境に安心感を得るようになります。ここでは匂いや匂いつけという行動についてご紹介します。

目次

ハリネズミは匂いつけをする

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ハリネズミの数ある行為の中で、最も不思議な行動は匂いつけです。飼い主さんもこの不思議な光景を見て驚いたことがあるかと思います。

この匂いつけは「アンティング」とも呼ばれている行動ですが、ハリネズミはどうしてこのような匂いつけを行うのでしょうか?また、どのようなタイミングで行われる行動なのでしょうか?

アンティングについて

ハリネズミは出会ったことのない匂いに遭遇すると、そのものを舐めたりして口の中で泡状の唾液と混ぜ、舌で背中や脇腹の針に塗ります。これをアンティングといいます。

心配する行動ではありませんし、病気でもないのでこのような行動が見られても焦らなくて大丈夫です。なぜこのような行動を取るのかははっきりと分かっていないのが現状です。いくつかある諸説を次の記事でご紹介しているので参考にしてください。

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飼い主さんの匂いを覚える

ハリネズミはたいへん優れた嗅覚を持つ生き物で、脳の嗅葉(においを感じる場所)がかなり発達しています。
食べ物を探す、捕食者から身を守る、自分のいる場所を知る、繁殖相手を探す、母子が互いを探すなど嗅覚は非常に大切な感覚です。

また、慣らすときに飼い主さんの匂いを覚えさせるのが良いと言われるのは、このような素晴らしい嗅覚を持っているからです。

フレーメン反応

鼻を高く持ち上げ、口を少し開けて上唇を巻き上げるようにして空気の匂いを嗅ぐような仕草をすることがあります。
これはフレーメン反応といい、馬や牛、羊、猫などハリネズミ以外の生き物たちにも見られます。

人間にとっては「匂いを嗅ぐ」器官は鼻だけですが、これらの生き物たちは口腔内の上顎に存在する「鋤鼻器(ヤコブソン器官)」という器官でも匂いを感じています(鋤鼻器は哺乳類、ヘビやトカゲにもあり、人にも存在しますが機能していません)。
この部分で匂いを受け止めるための行為がフレーメン反応です。舌なめずりをするのも、匂い分子を鋤鼻器に送り込むための行動の一つです。

匂いで安心感を得る

ハリネズミにとって、安心できる環境はストレスの少ない環境となるのでとても良い環境だと言えます。そのため、飼い主さんの匂い=安心と関連づけることが慣れさせるための目標の一つとなります。

例えば、安心して睡眠できるのはハリネズミにとっては良いことなので、海外では「飼い主さんが2日間着た洋服を飼育施設や寝床に入れる」という方法がよく用いられていますが、それによって「飼い主さんの匂い」と「安心」が関連づけられるわけです。

慣れさせるのに重要

飼っているハリネズミを慣れさせるために匂いはとても重要なものになります。いつも飼い主さんの匂いが違うようでは混乱してしまい、匂いによってはアンティングを始めることもあります。そのため、飼い主さんの匂いはいつも同じにしてください。

よく手を洗い、香りのあるものを身につけないようにしましょう。また、嗅覚に大きく依存する生き物なので、飼い主さんの匂いと良いことを関連づけられれば慣らすことが楽になるでしょう。ハリネズミにとって良いことといえば好物の食べ物なので、飼い主さんの手の匂いを嗅がせた後で好物を与えるのも匂いを覚えさせるおすすめの方法です。

ポイント

ハリネズミは、アンティングという匂いつけを行います。このアンティングは知らない匂いのものを舐めたりかじったりした後に行われます。このような行為に驚いてしまうかもしれませんが、異常な行動でもなく、病気でもないので心配しなくても大丈夫です。なぜアンティングするのかについて、諸説はいくつかありますがはっきりとは解明されていません。また、ハリネズミは非常に嗅覚に優れている生き物なので飼い主さんの匂いを覚えることができます。匂いは慣れさせるためにとても重要なことなので、飼い主さんは普段から香水や香り物を付けないようにしましょう。これらを付けるとハリネズミが混乱して警戒してしまう恐れがあります。慣れさせたり触れ合う際は、いつも同じ匂いにするように努めましょう。