うさぎの胃拡張について!原因や対処法、予防や治療法など

うさぎの致死率が高い病気の一つとして、胃拡張という消化器障害があります。グルーミングや急な温度変化などが原因だと考えられていますが、詳しくは解明されていません。そのため、確実な予防法や対処法はありません。発症した場合は何よりも早期治療が重要となるので、少しでも症状が見られた場合は病院に連れて行きましょう。治療後も食欲の低下が見られる場合は、飼い主さんが強制給餌をしなければならない場合もあります。

目次

うさぎの胃拡張の原因や治療法について

Fotolia 75121691 xs

みなさん胃拡張という病気はご存知でしょうか。かつてうさぎの消化器障害に基因する食欲不振などの原因は「毛球症」と呼ばれており、一つにまとめられていたこともあったのですが必ずしも毛球だけが原因というわけではありません。

現在では、うさぎの消化器障害を「急性胃拡張」、「鼓脹症」、「毛球症」、「食滞・うっ滞」などと区別されるようになりました。しかし、獣医学的な分類はされていないため、獣医師によっては名称が違うということもあります。中でも今回ご紹介する胃拡張は、短い時間で症状が進んでいき、命に関わる恐ろしい病気です。

子宮ガンと並んで最も命を落としてしまう可能性のある病気の一つとも言われているので、十分に注意しなければいけません。
生後半年の個体でも、10歳である個体でも、オスメスに関係なく突然発症することがあります。胃拡張は早期発見と早期治療によって、個体のその後の明暗が分かれるため、飼い主さんは異変に気付き次第、すぐに動物病院へ連れて行ってあげるということが大切になります。

毛球症について詳しくは次のリンクを参考にしてください。

毛づくろいが原因で起こるうさぎの「毛球症(消化管うっ滞)」について|HANEY [ハニー]
うさぎは毛づくろいの時に毛を食べてしまうため、大量の毛が溜まって毛詰まりを起こすことで毛球症になってしまいます。毛球症になるとご飯を食べなくなったり、元気がなくなるなどの症状が出て治療が必要になります。緊急性の高い場合は手術も必要になり、高額な手術費用がかかることも。このまとめでは、予防や対策や症状などについてご紹介します。毛球症は消化管うっ滞の原因の一つなので消化管うっ滞と合わせてご紹介します。

胃拡張になる原因

うさぎの胃拡張の原因は未だに特定されていません。「急激な温度変化」、「急な季節の変わり目」、「突然の換毛」、「グルーミング」など様々な要因が考えられます。様々な要因で胃拡張になることがあるので、飼っているうさぎに異変が見られた場合にはすぐに動物病院へ連れて行き診察を受けましょう。

胃拡張による症状

うさぎの胃拡張の症状として、
・突然、食欲不振になる
・突然排泄をしなくなる
・激しい腹痛が起こる
といった点が見られるようになります。

前日までしっかり食べていたのに食べなくなった、便が見られないなど突然起こる場合が多いです。
また、激しい腹痛が起こることによって、「じっとして動かなくなる」「いろいろと姿勢を変える」「触られることを嫌がる」「歯ぎしりをする」といった症状が見られるようになり、さらに症状が悪化すると低体温症や痙攣することもあります。

胃拡張はどのような治療を行うの?

うさぎが胃拡張になった場合、体液組成の調節のための輸液と、鎮痛剤を使用した痛みの調節が必要になります。
常備薬として使用されることの多い消化管を動かす薬は、状態によっては逆効果になる可能性があるため慎重に行わなければいけません。主な治療方法としては、痛み止めや皮下点滴・皮下注射を行い、お家では内服シロップを与えるという方法になります。

発症させないための予防方法について

Fotolia 132433727 xs

上記では、うさぎの胃拡張の原因は特定されていないと述べましたが、予防する方法はあるのでしょうか?命に関わる重大な病気なので、予防をして極力発症させないように努めたいかと思います。ここでは、うさぎの胃拡張の予防方法についてご紹介します。

ストレスのない環境作りと良質な牧草を与えよう

うさぎの消化管はとてもにデリケートであり、ストレスがうさぎに強くかかったり、低繊維の餌によってすぐに異常な発酵を起こし、機能不全になってしまいます。そのため、胃拡張にならないためにもまずはストレスの少ない飼育環境にしてあげることが重要となります。

また、良質な牧草を与えるということも予防に最適です。良質な牧草は、不正咬合の予防以外にも健康的な消化機能を保つことに必要なことです。

胃拡張のような症状が見られた時の対処法

もし、胃拡張のような症状が見られて体温が下がっているようであればうさぎの体を温めてあげてください。その他には素人である私たちには対処する方法がないため、異変に気付いたらすぐに動物病院へ連れて行くということがとても大切になります。

飼い主さんができることは、早期発見をしてあげることです。この早期発見をしてあげるためにも、日頃から飼っているうさぎの健康状態を観察し、健康チェックを行うようにしましょう。うさぎの状態だけではなく、排泄物の状態も見るようにしてください。

強制給餌が必要な場合も

150179645 85eafa6a10 z

うさぎが食欲不振で全く食べない場合には、強制給餌も必要になります。具合が悪くなるとどんどん食事をとらなくなるので、飼い主さんが食べさせてあげなくてはいけません。ここでは強制給餌についてご紹介します。

腸を動かすことが大切

腸を動かすことが大切なので、食べ物を食べさせなくてはいけません。食べさせてうさぎの腸の働きをよくし、うんちを出させてあげましょう。もし食べないようであれば、飼い主さんが強制給餌を行います。

強制給餌について詳しくは次のリンクを参考にしてください。

うさぎの強制給餌のやり方!作り方や量、与える餌や注意点について|HANEY [ハニー]
うさぎの強制給餌の流動食の作り方は、水や青汁、ペレットをミキサーで混ぜ、シリンジに入れて飲ませます。水分を多く摂取すると下痢になってしまうことがあるので、下痢をした際には水分量の調節をしてみましょう。量としては体重の3%が目安となります。与える際に嫌がる場合にはジュースやごく少量のおやつを与えるといいでしょう。この記事では、そんなうさぎの強制給餌のやり方や量、作り方などについてご紹介します。

ポイント

うさぎの胃拡張は命に関わる病気のため、十分に気を付けなければいけません。胃拡張になる原因は特定されていないことから予防は難しいですが、ストレスや良質な牧草を与えることによって胃拡張になりづらくなると言われているので、まずはストレスのない飼育環境作りを目指しましょう。

胃拡張はうさぎにとって大変辛いものです。そんな辛い状態にさせないように、飼い主さんは気を付けてあげてください。また、毎日の健康チェックや様子の観察を行うことが胃拡張の早期発見にもつながります。日頃から健康チェックを行うことをおすすめします。