文鳥の卵詰まりの症状は?病院での治療や対処法について

卵詰まりという病気をご存知ですか?これは文鳥のメスにだけ発症する病気で、名前のとおり卵が産まれずに途中で止まってしまう病気のことをいいます。文鳥が亡くなる原因としてもっとも多い病気となっているため、症状が見られたらすぐに対処する必要があり、一向に症状が改善されない場合は病院で治療を受けさせなければいけません。ここでは文鳥の卵詰まりの症状や原因、予防法、対処法などについてご紹介します。

目次

文鳥の卵詰まりって?

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卵詰まりは卵が体のどこかで詰まってしまう病気です。「卵秘」とも呼ばれており、卵が体から出されずに残ってしまうことで様々な症状を引き起こし、最悪の場合は死に至ることもあります。

文鳥のメスはオスがいなくても「無精卵」といって受精していない状態の卵を産むことがあるため、産卵の予定がない飼い主さんにとっても無関係ではありません。

決して珍しい病気ではなく、メスの文鳥が亡くなる原因としてもっとも多い病気となっているので症状や原因などをきちんと把握しておきましょう。

どんな症状が出る?

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卵詰まりを発症すると、何時間も卵を産む姿勢をとる、肛門の近くが膨らんでいる、餌を食べなくなる、便秘になるなどの症状がみられます。

それぞれの症状について見ていきましょう。

何時間も卵を産む姿勢をとっている

文鳥が卵を産むような仕草をとっているにもかかわらず、卵が産まれない場合は卵詰まりを引き起こしている可能性があります。
文鳥は卵を産むとき羽毛を膨らませた状態でじっと動かなくなりますが、そのままの状態が何時間以上続いているような場合は注意しなければなりません。

文鳥の産卵期は9月〜5月頃となっており、交尾を行うと3日で卵を産み落とすことが多いため、この時期に卵を産む姿勢をとっている場合は産卵の可能性があります。

肛門の近くが膨らんでいる

卵が正常に産まれてこない場合、その部分が膨らんでいきます。主に肛門の近くが膨らむことが多く、それによって卵が臓器を圧迫してしまうため、病気が進行していくほど体調が悪くなってしまいます。

餌を食べなくなる

卵詰まりを引き起こすと文鳥は餌を食べなくなり、水ばかりを飲むようになります。食欲不振は体調が悪い状態の人にもみられる症状で、軽い病気や思い病気など様々なものにみられます。

文鳥も同じように様々な病気のときにこの症状がみられるため、卵詰まり以外の病気が原因になっている可能性もあります。

便秘になる

餌を食べなくなって水だけを飲むようになることで、便秘や軟便(下痢)の症状がみられるようになる場合があります。

個体差はありますが、文鳥はだいたい10分〜30分くらいの頻度で糞をします。そのため、何時間も糞を出していないような場合は便秘となります。

何が原因で引き起こされる?

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文鳥の卵詰まりは様々な原因で発症しますが、体に何らかの負担がかかることが主な原因となります。
その中でも特に、栄養不足、部屋が寒い、ストレス、太りすぎ、体力の低下が原因になりやすいと言われています。

栄養不足

栄養が不足していると卵詰まりを引き起こしやすくなります。その中でも特にカルシウムが不足していると卵を詰まらせやすくなると言われているので、普段から食事の栄養バランスには気を配りましょう。

部屋が寒い

文鳥は寒さに弱いため、部屋の温度が低いと卵を産むことができない場合があります。

特に産卵中は普段であれば問題がないような温度でも、卵詰まりを引き起こしてしまうことがあるので、鳥かごの温度が20度〜25度を下回っているような場合は注意しましょう。

ストレス

ストレスも卵詰まりの原因となります。そのため、音がうるさい場所で飼育している場合や文鳥が何かを怖がって警戒しているような場合は卵を正常に産むことができない可能性があります。

太りすぎ

文鳥が太りすぎている場合は、脂肪が邪魔して卵を詰まらせてしまうことがあります。肥満は文鳥だけでなく人や様々な動物にとっても体に悪影響を及ぼすことなので、餌の栄養バランスやおやつのあげすぎには注意しましょう。

体力の低下

病気や歳をとって文鳥の体力が低下している場合は卵詰まりを引き起こす原因となります。老化は生きている以上避けられないことなので、歳をとってきたらそれに合わせた食事や生活環境を整えるようにしましょう。

どんな予防や対処法をすればいい?

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文鳥が卵詰まりを引き起こすと体への負担が大きく、悪化すると死に至る場合もあります。そのため、できるだけ病気を予防し、卵を詰まらせている可能性がある場合は素早く対処する必要があります。

文鳥に卵を産ませないようにする

卵詰まりを予防するためには、卵を産ませないことがもっとも重要な予防法となります。卵を産むのは体への負担が大きいため、繁殖の予定がない場合はできるだけ卵を産ませないようにする必要があります。

メスの文鳥はオスがいなくても発情すると卵を産むことがあるので、過度なスキンシップを避け、適度な距離を保つことが大切です。

詳しくは次の記事を参考にしてください。

文鳥に卵を産ませない為には?有精卵と無精卵の違いについて|HANEY [ハニー]
メスの文鳥は産卵期に入ると卵を産むことがあります。もともと繁殖の予定がある人の場合は特に問題ありませんが、産卵は体への負担も大きい為、卵を産ませたくないという人も多いと思われます。特に文鳥の場合はメスだけでも卵を産んでしまう場合がある為、注意しなければいけません。ここでは文鳥に卵を産ませないようにする方法や産卵のデメリット、有精卵と無精卵の違いなどをご紹介します。

食事に気を配る

栄養が不足していると卵詰まりを引き起こしやすくなるので、普段から文鳥の餌には気を配る必要があります。
特にカルシウムが不足していると「軟卵」といって殻が付いていない弱い卵になってしまいます。

正常な卵は殻が硬いので押し出すことができますが、殻が付いていない柔らかい卵はうまく押し出すことができません。
カルシウム不足を解消し、卵詰まりを防ぐためにはボレー粉を毎日与え、適度な日光浴を行いましょう。

部屋を暖かくする

鳥かごの温度が低いと上手く卵を産むことができない場合があります。文鳥の適温はだいたい25〜30度くらいだと言われていますが、卵を産むときはさらに温度を高くしてあげる必要があるため、室温を30~33度くらいに上げてあげましょう。

また、文鳥は乾燥にも弱いので濡れタオルなどを鳥かごにかぶせたり、中に敷いてあげるなどして保湿をしてあげる必要があります。

時間がかかることはありますが、部屋の温度を上げることで卵を産んでくれることがあるので、卵を産もうとしている姿が見られたり、卵詰まりを引き起こしている可能性がある場合はまず温度を上げてそっと見守りましょう。

つぼ巣で卵を産ませる

卵を産ませる場合はできるだけつぼ巣の中で産ませるようにしましょう。つぼ巣を中に入れてあげることで文鳥は安心感を覚えるので、ストレスを軽減させることができます。

また、落ち着いて座っていられるため、しっかりと踏ん張ることができ、卵を産みやすくなります。

病院ではどんな治療が行われる?

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卵詰まりの症状が見らた場合はまず文鳥を安心できる場所に移し、部屋を暖めてあげる必要がありますが、3〜4時間経っても改善される様子がない場合はすぐに病院で診てもらいましょう。

病院では注射を打ったり、卵を砕くなどの治療を受けることができます。

注射を打つ

文鳥が卵詰まりを引き起こしている場合は、栄養を補給させるために注射を打つことがあります。特にカルシウム不足などで軟卵を引き起こしているような場合は、食事では栄養の補給が追い付かないため、カルシウム剤などを注射で打つ治療を行います。

その後、投薬やマッサージをするなどして卵を排出させますが、場合によっては卵を砕いたり、帝王切開が必要となるケースもあります。

卵を砕く

卵の状態を確認したときに大きくて産めないと判断された場合は、卵を砕いて取り出す治療を行います。
卵を砕く場合は文鳥に負担がかかるため、その分危険も大きくなります。

卵を砕き、取り出せるだけ取り除いた後は投薬を行いながら残った卵が排出されるのを待ちます。

ポイント

卵詰まりは悪化すると死に至ることもある恐ろしい病気です。決して珍しい病気ではないため、メスの文鳥を飼っている場合はもっとも注意しなければならない病気となります。卵を産もうとしているのに産まれない、肛門周辺が膨らんでいる、餌を食べず水ばかりを飲む、便秘や軟便が続くという場合は文鳥が卵詰まりを引き起こしている可能性があるので注意しましょう。

予防するためには卵を産ませないことがもっとも重要となりますが、産卵が始まった場合は部屋を暖めて落ち着ける環境を作り様子を見ましょう。3〜4時間経っても卵が産まれてこない場合はすぐに病院へ連れて行き、治療を受けさせてください。