うさぎのソアホックは完治するの?症状や原因から予防や治療法まで

うさぎの発症しやすい病気の一つにソアホックという皮膚病があります。この病気は発症すると前足や後ろ足の裏に赤みや脱毛などの症状が見られ、悪化すると潰瘍や行動の変化も見られるようになるので、マットを敷く、トイレを変えるなどの予防や対策を取るようにしましょう。洗浄と並行して塗り薬や抗生物質で治療を行えば完治できますが、再発しやすいので注意してください。ここではうさぎのソアホックについてご紹介します。

目次

ソアホックってどんな病気?

Unnamed 8

ソアホックとは、うさぎに見られることの多い足の裏に炎症が起きることで発症する皮膚病で、遺伝的な要因や飼育環境、うさぎが本来持つ特性などが原因で発症するケースが多いです。

ソアホックと呼ばれることが多いですが、その他にも「足底皮膚炎」「飛節びらん」「潰瘍性四肢皮膚炎」という病名で呼ばれることもあります。

犬や猫よりも発症しやすい理由は肉球?

ムニムニしてて枝豆のようないい匂いがするので、犬の肉球が大好きという人もいるかと思いますが、うさぎには犬や猫と違って足の裏に肉球がついていないため、床からの衝撃を足がもろに受けてしまいます。

特にうさぎの場合は地面に足の裏全体をしっかりつけて移動するので、固い床の影響を受けやすいです。

うさぎに発症するとどんな症状が出る?

22637734775 bbafcd30d9 z

うさぎがソアホックを発症している場合は、皮膚病の一つなので目に見える症状が現れます。主な症状としては以下のようなものが見られます。

・足裏の脱毛や赤み
・固いかさぶた
・皮膚炎
・潰瘍
・びらん
・出血
・落ち着きがなくなる
・足を引きずる
・食欲の低下
・体重の減少
など

気付きにくい

うさぎのソアホックは主に後ろ足の裏にできる病気なので、こまめに健康チェックとして足の裏まで確認していない限りまじまじと見ることが少なく、初期段階では軽度の脱毛や赤みが主な症状なので、飼いうさぎの症状が悪化するまで飼い主さんが気付かないことも多い病気です。

前足にできることも

うさぎは後ろ足で地面を蹴って走るため、ソアホックは後ろ足に症状が出ることが多いですが、皮膚が弱かったり被毛が薄い場合は前足に症状が出ることもあります。

傷口から細菌感染することも

ソアホックの初期症状は軽度の脱毛や赤みですが、その段階で治療ができない場合は傷口から細菌が感染し、それによって皮膚炎、びらん、潰瘍(組織内に膿が溜まった状態)にまで進行することがあります。

うさぎの体にできる症状は大小様々の円形で、固いかさぶたや出血を伴うこともあります。

炎症が強くなると行動にも異変が見られる

さらに症状が進行して炎症が強くなってしまった場合は、痛みからうさぎに落ち着きがなくなったり、足をかばって浮かしたり、足を引きずるなど行動にも異変が見られるようになります。

また、これらの行動以外にも、食欲が減少していき、体重が下がることでどんどん衰弱してしまう場合もあります。

最悪の場合死に至ることも

行動の変化や症状などで飼い主さんが気付いて病院に連れて行くことが多いので、ここまで重症化することは滅多にありませんが、細菌が血流を介して様々な臓器に運ばれることで、最悪の場合死に至ることもあります。

主な原因は固い地面や遺伝的な要因

Fotolia 121113484 xs

うさぎがソアホックを発症しやすい理由としては、肉球がないことや地面に足をしっかりつけて移動する歩き方ですが、原因としてはうさぎ自身の問題と飼育環境の二つに分けられます。

うさぎ自身の原因について

・遺伝的に足の裏の被毛、もしくは皮膚が薄い
・大型の品種や肥満により体重が重い
・運動することなく1日の大半を動かずにいる
・ストレスなどからスタンピングをよくする
・高齢によって皮膚の弾力が衰えている
・爪が伸びっぱなしになっている

原因になる飼育環境について

・クッション性の低い、固い床材
・床が湿っていたり不衛生になっている
・狭いケージでの飼育
・多頭飼いによる管理不足

治療で完治させることはできる?

Fotolia 119836087 xs

病院での治療としてまず行われるのは患部の洗浄や塗り薬の塗布ですが、ソアホックの症状が進行することで細菌による感染を起こしていたり感染の疑いがある場合は、抗生物質などの内服薬による治療も並行して行われます。

治療には環境改善が必要

うさぎを飼育している環境が原因でソアホックを発症することが多いので、病院での治療と並行して飼育環境や食事の改善も行わなければいけません。

固い床材を使用している場合は柔らかい床材に変えて、不衛生になっている場合は掃除を徹底して清潔に保ってあげましょう。

完治できるが再発することも多い

症状の進行具合によって完治するまでの治療期間は異なりますが、1週間〜2ヶ月ほど治療を続けることで完治すると言われています。

しかし、うさぎのソアホックは再発しやすい病気でもあるので、治ったからといって環境改善や治療をすぐにやめてしまうのではなく、継続的に安全で過ごしやすい飼育環境を保ってあげましょう。

予防や対策方法について

Fotolia 122202135 xs

うさぎはソアホックになりやすい動物ですが、なりやすい主な原因は飼育環境となるので、発症してしまわないように飼い主さんが気を付けてあげましょう。

部屋んぽの時はマットやカーペットを使う

多くの家の床はフローリングになっているかと思いますが、部屋んぽをさせる時に地面がフローリングなのはうさぎの足によくありません。

固い地面の上を走り回ることでソアホックを発症させやすくなってしまうので、パズルマットなどの柔らかいクッションを用意したり、マットレスを敷いてあげるようにしましょう。

床材やトイレを変える

ケージの床材が固い場合は、それが原因になっている可能性もあるので、クッション性のある床材を使うようにしましょう。
うさぎを飼育するケージは金網製のすのこタイプがおすすめだと言われているので、その上にワラや乾草などを敷いてフカフカにしてあげると足に優しくなります。

また、いろいろな場所でトイレをするうさぎの場合は、ケージの中が不衛生になっており、それによって細菌が入ったり発症してしまうこともあるので、清潔に保てるものに変えてあげましょう。

肥満に注意する

この中でも特に肥満がうさぎのソアホックの原因となることが多いと言われているので、普段から食事の量や栄養管理には注意してください。

また、運動することも重要になるので、飼い主さんが時間を作ってあげられるようなら毎日1回は部屋んぽをさせるようにしましょう。

うさぎの運動量や運動方法について詳しくは次の記事を参考にしてください。

うさぎは運動量が多い動物?させる時間やサークルの使い方について|HANEY [ハニー]
ペットとしてうさぎを飼育する際には、大きめのケージを用意して基本的にはその中で生活させるという飼い主さんが多いかと思います。しかし、うさぎは比較的運動量の多い動物なので、毎日30分〜2時間程度の運動をさせるようにしましょう。室内で放し飼いにしたり、犬のように外で散歩させる方法もありますが、室内や外には危険もたくさんあるので、サークルを使う方法がおすすめです。それぞれについて見ていきましょう。

健康チェックをこまめにする

ソアホックは顔や体などとは違い、うさぎの足の裏に症状が出てしまう病気なので、足を引きずるなどの症状が出てから気付く飼い主さんも多いです。
早期に発見できるように、定期的に全身の健康チェックをするようにしましょう。

Q&A

靴下を履かしてもいい?

なかなかソアホックの症状が治らない場合、患部が擦れてしまわないようにうさぎの足に靴下を履かせるという飼い主さんもいますが、違和感からストレスが溜まることでかじったり足ダンを繰り返して悪化させてしまう個体もいます。

うさぎによっては慣れたり特に気にしないようになる個体もいるので試してみるのはいいですが、あまりにストレスを感じているような場合はすぐに脱がせてあげましょう。

ポイント

ソアホックはうさぎの発症しやすい病気の一つとして有名な病気ですが、遺伝的な関係以外では飼育環境が主な原因となります。部屋んぽの時に固いフローリングを走り回ったり、不衛生な環境のせいで傷口から細菌が入ってしまうことが多いので、飼育環境には注意するようにしましょう。

また、治療を行うことで完治する病気ではありますが、それと同時に再発しやすい病気でもあるので、症状がマシになったからといって掃除をおろそかにしたりしないように注意してください。