柴犬はかつて猟犬だった?現在でも活動しているの?

素朴な見た目と可愛らしい顔つきから家庭犬として人気の高い柴犬ですが、実はかつて猟犬として飼われていた犬種だと言われています。古くから猟犬として飼われていた歴史を持つ犬種で、同じ日本犬である秋田犬や北海道犬などと比べると体は小さいですが、非常に勇敢でたくましい性格をしています。ここでは、そんな柴犬の猟犬としての歴史や特徴、現在の猟犬としての活動についてご紹介いたします。

目次

柴犬が猟犬だったって本当?

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現在は家庭犬として人気が高い柴犬ですが、かつては猟犬として飼われていました。また、柴犬という名前は猟犬として活躍していた頃の特徴が名前の由来となっているという説もあります。

古くから猟犬として活躍していた

柴犬は非常に長い歴史を持つ犬種で、広い地域で猟犬として飼われていました。特定の地域に古くから飼われている柴犬のことを地柴といい、様々な種類に分かれていますが、いずれも小動物や野鳥を狩る猟犬として活躍していたと言われています。

そのため、1823年の江戸後期に日本に訪れたドイツの医師シーボルトは、柴犬のことを狩り犬と記述していました。
また、日本犬の祖先だと言われている縄文犬もかつては猟犬として飼われており、柴犬の中にはこの縄文犬の特徴を色濃く受け継いでいる種類がいます。

大物猟にも参加していた

基本的にウサギやキジなどを狩ることが多かった柴犬は、飼い主さんが仕留めた獲物を運ぶだけでなく、主に獲物の位置を飼い主さんに知らせたり、自分で獲物を見つけて捕まえる仕事も行っていました。

主に山岳地帯で猟犬として活躍していた柴犬は、小動物や鳥だけでなく、ときには自分よりも体が大きなシカやイノシシなどの大物猟にも参加していたと言われています。

柴という名前は猟犬としての特徴が由来となっている?

柴犬の名前の由来には様々な説がありますが、一説では猟犬としての柴犬の特徴が名前の由来となったと考えられています。

主に猟に参加した際に柴藪(小さな木や草の中)を潜って獲物を追いかけていたことや、獲物を狙う際に柴藪に身を潜めていたことが由来となって柴犬と呼ばれるようになったと言われています。

柴犬の名前の由来については次の記事を参考にしてください。

柴犬の名前の由来は?柴ってどういう意味なの?|HANEY [ハニー]
日本では古くから親しまれてきた柴犬ですが、柴犬という名前はどういう由来で付けられたものか知っていますか?日本犬は柴犬の他に秋田犬や北海道犬、紀州犬など様々な種類がいますが、いずれも秋田や北海道、紀州(現在の和歌山県~三重県)などの地名が付けられています。しかし、柴という地名はあまり聞いたことがありません。ここでは柴犬の名前の由来だと言われているいくつかの説をご紹介いたします。

勇敢な性格をしている

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柴犬は猟犬として飼われていたということもあって、自分より大きな相手にも立ち向かうことができる勇敢な性格をしています。

そうした猟犬としての名残が現在の柴犬に残っていることがあるため、家庭犬として飼う場合は注意が必要な場合もあります。

大きな相手にも立ち向かうことができる

柴犬は日本犬の中では体が小さい犬種となっていますが、自分より大きな相手にも臆することなく立ち向かう勇敢さを持っています。

また、勇敢さに加えて、イノシシやクマなどから身を守るための慎重さも兼ね備えていたとされています。
そのため、警戒心が強く番犬としても飼われていました。

気が強く攻撃的な一面も

勇敢であり、警戒心が強い柴犬は猟犬として非常に適した犬でしたが、気が強く攻撃的な一面も持っているため、家庭犬として飼う場合は注意が必要です。

現在では大人しくて攻撃性が少ない子も増えていますが、猟犬としての名残から警戒心が強く気性が荒い柴犬もいます。
そのため、きちんとしつけを行っていないと吠え癖や噛み癖が出てしまう可能性もあるので、子犬の時期の社会化やしつけを徹底する必要があります。

柴犬の性格について詳しくは次の記事を参考にしてください。

柴犬の性格は鋭敏で賢い?しつけや信頼関係には注意しよう|HANEY [ハニー]
柴犬はとても鋭敏で賢い犬種です。忠犬といえば「ハチ公」でおなじみの秋田県をイメージする人も多いかもしれませんが、柴犬も秋田犬と同じくらい忠実な性格をしています。そのため、きちんとしつけをすることで良い信頼関係を築くことができれば、飼い主さんの言うことをとてもよく聞いてくれる素晴らしい家庭犬となってくれます。ここでは、賢くて鋭敏な柴犬の性格や特徴をご紹介します。

現在でも活躍している?

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かつて猟犬として日本各地で飼われていた柴犬ですが、現在では猟犬として飼われている子は少ないようです。

現在ではあまり猟犬として飼われていない

柴犬は非常に人気が高い犬種なので、現在でも幅広い世代にペットとして飼われていますが、猟犬として日本で飼われている柴犬はそれほど多くないようです。

その理由の一つは単純に猟をする人が少なくなったことや、国外から様々な洋犬が入ってきたことなどが関係しています。
現在、日本では猟師の数が減っているため、それに合わせて猟犬の需要も減っています。ノルウェーやスウェーデンなど狩りの文化が強い国に比べると猟をしている人の数が少ないため、猟犬の数自体が少なくなっているようです。

また、ポインターやセッター、レトリーバーなどの猟で活躍していた洋犬が日本に入ってきたことも猟犬として柴犬を飼う人が少なくなっている原因の一つです。

猟には洋犬が使われている

現在では猟に適した海外の洋犬がたくさん日本に入ってきているため、猟の効率を考えた場合、純粋な柴犬が使われることはほとんどないそうです。

柴犬の血が入った雑種が猟犬として飼われている場合はありますが、ほとんどの場合は洋犬やそれらの血を引いた雑種が猟に使用されているようです。

日本犬の中では体の小さい柴犬よりも甲斐犬や紀州犬などの方が猟に使われることが多くなっていますが、かわりに柴犬は日本国内や外国で家庭犬としての需要が高くなっています。

ポイント

小さくて可愛いらしい柴犬ですが、かつては猟犬として飼い主さんの手助けをしていた勇敢な犬種です。自分よりも大きな相手に立ち向かう勇敢さと慎重さを兼ね備えたとても賢くて忠実な犬種ですが、家庭犬として飼う場合はその気の強さと警戒心の強さに注意しましょう。

現在では海外の犬や大型の日本犬に猟犬としての需要を奪われてしまった柴犬ですが、家庭犬としては非常に根強い人気があり、SNSなどを通じてアメリカやヨーロッパなどでも徐々に人気が高くなっています。