柴犬は歴史が長い?ルーツや天然記念物に指定されている理由について

日本犬といえば柴犬というくらい日本人にとってはお馴染みの犬種となっています。現在でも幅広い世代に人気があり、最近では外国でも知られるようになっている柴犬ですが、実はとても長い歴史を持つ犬種だと言われています。また、国のここでは柴犬のルーツや歴史、天然記念物に指定されている理由などをご紹介します。

目次

柴犬の歴史について

Fotolia 203901252 xs

柴犬は非常に歴史が長い犬種だと言われています。ペットとして広く飼われており、非常になじみ深い犬種となっている柴犬ですが、かつては絶滅の危機に瀕したこともあります。

柴犬は歴史が深い

柴犬のルーツは非常に複雑なので、はっきりと分かっていないことも多いですが、その歴史は非常に深いと言われています。

日本にはかつて縄文犬と呼ばれている犬がいました。名前の通り、縄文時代から人と共存していたと言われている犬で、すべての日本犬の祖先だと考えられています。

そのため、柴犬もこの縄文犬をルーツに持つ犬種となりますが、一説では縄文犬と弥生時代に朝鮮半島から連れてこられた弥生犬との間で生まれたとも言われています。

絶滅の危機に陥ったことも

柴犬は古くから日本各地で猟犬として飼われていましたが、第二次世界大戦の影響で大きく数を減らしてしまいます。
さらに戦後の1952年には犬ジステンパーという伝染病が流行します。この犬ジステンパーは非常に致死率の高い病気で、イヌ科の動物に対して強い反応を示すため野生の動物にも被害が及ぼします。

そのため、ニホンオオカミが絶滅した原因の一つでもあると考えられています。
柴犬は犬ジステンパーによって絶滅の危機に瀕しますが、その後日本各地から集められた柴犬を交配させることで絶滅の危機を免れることができました。

天然記念物に指定されている

Fotolia 210041699 xs

天然記念物というと何か特別な動物を想像する人もいるかと思いますが、実は柴犬は天然記念物に指定されています。

天然記念物とは?

天然記念物とは、珍しいものや絶滅の危険があるもの、価値があるものを指定して法律によって保護することをいいます。

天然記念物というと動植物をイメージする人も多いかと思われますが、地質鉱物なども含まれています。
この中でも特に価値が高いものは特別天然記念物となっており、イリオモテヤマネコやニホンカモシカなどが指定されています。

柴犬が天然記念物である理由は?

柴犬などの日本犬は、国の天然記念物に指定されています。その理由としてはこれらが日本特有の犬種なので、日本特有の畜養動物を保護するためとなっています。

天然記念物は勝手に飼うことができないというイメージがありますが、柴犬は種を保存するために天然記念物として指定されているので、ペットとして飼うことを認められています。

ルーツが複雑な理由は?

Fotolia 180834992 xs

柴犬は歴史が深く、ルーツが複雑な犬種だと言われています。その理由は、各地に古くから住んでいた地柴が原因となっています。

地柴について

地柴とは、古くから日本の特定の地域に根付いていた柴犬のことをいいます。
地柴には信州地方に住んでいた信州柴、美濃の美濃柴、山陰地方の山陰柴などたくさんの種類がありますが、これらは住んでいた地域が違うだけでなく、異なる特徴や姿をしています。

そのため、それぞれ違ったルーツを持っていると考えられており、これが柴犬のルーツが複雑になっている原因の一つとなっています。

現在の柴犬について

このように柴犬は住んでいる地域によって様々な種類に分かれていましたが、戦後に絶滅の危機に瀕したことで、各地の柴犬を集つめて交配を行うことになります。

それによって絶滅の危機を免れることはできましたが、それぞれの地域に住んでいた地柴の特徴は失われてしまいました。
現在、一般的に飼われている柴犬は信州柴といって、現在の長野県の山間部で飼われていた柴犬の特徴を強く受け継いでいると言われています。

ポイント

このように柴犬は、非常に歴史が深く複雑なルーツを持っている犬種です。古くから様々な地域で人と共に住んでいた犬なので、日本人にとっては非常に馴染みが深い犬種となります。

柴犬には根付いていた地域によっていろいろな種類がありますが、もっとも歴史が深くすべての日本犬のルーツとなっている縄文犬の特徴を受け継いでいる縄文柴犬という種類もあります。柴犬の歴史についてはいろいろな説がありますが、現在一般的に飼われている柴犬は信州柴に近いとされています。